通法寺跡(読み)つうほうじあと

国指定史跡ガイドの解説

つうほうじあと【通法寺跡】


大阪府羽曳野(はびきの)市通法寺にある寺院跡。石川中流域の低い丘陵の南麓に位置し、前面には御廟谷の丘陵がある。境内の西端には源頼義(よりよし)の墓、御廟谷の丘陵上には源頼信(よりのぶ)と源義家(よしいえ)の墓がある。北隣の丘陵上には源氏の氏神を祀る壺井八幡宮があり、一帯は河内源氏の発祥地である。河内源氏の歴史を伝える遺跡として、1957年(昭和32)に国の史跡に指定された。通法寺は1043年(長久4)、河内国司であった源頼義が建立したものであるが、源氏の没落とともに衰退。天正年間(1573~92年)に寺は焼け、江戸時代にはすでに姿を失いかけていたが、5代将軍徳川綱吉が本堂や観音堂を再興。しかし、1873年(明治6)に廃寺となり、伽藍(がらん)はことごとく荒廃し、今ではわずかに山門と石垣と鐘楼を残すのみとなっている。近畿日本鉄道南大阪線上ノ太子駅から徒歩約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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