デジタル大辞泉
「畳む」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たた・む【畳】
- [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
- ① 紙や布などを折り返してきちんと重ねる。
- [初出の実例]「唯衣服(みけし)を畳(タタむ)て棺の上に置けり」(出典:日本書紀(720)推古二一年一二月(岩崎本平安中期訓))
- ② 積み重ねる。折り重ねる。
- [初出の実例]「宮城周十五里、塼(かはら)を畳(タタ)むて成せり」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)三)
- 「月日の数を畳(タタミ)て見て、今年は父の十三年なり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)一三)
- ③ 開いているものを、重ねるようにしてつぼます。すぼます。
- [初出の実例]「たためば、すぼり、ひろぐれば、ひろくなる扇」(出典:名語記(1275)九)
- ④ 片付けて他へ移す。まとめて取り払う。
- [初出の実例]「碁を打にどちがかったもまけたも碁をたたうでごばんをとりをいた時は」(出典:詩学大成抄(1558‐70頃)六)
- 「イエ、または、シロヲ tatamu(タタム)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ⑤ 道やある範囲の地面などの全体に石や煉瓦などを敷きつめる。
- [初出の実例]「車道はアスハルトで畳(タタ)んで」(出典:欧米印象記(1910)〈中村春雨〉)
- ⑥ 責めつけて弱らせる。いじめつける。
- [初出の実例]「昼夜のわかちもなく戯れ掛て〈略〉案の如く此男次第にたたまれて」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)二)
- ⑦ 表面に出さないで隠しておく。心の中で承知して秘めておく。
- [初出の実例]「かねがね胸に畳みたる事を」(出典:不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉八)
- ⑧ ( 片付ける意から ) 始末をつける。やっつける。殺す。
- [初出の実例]「前なら汝(うぬ)たたんで仕廻い、千人投げの数に合すけれど堪忍していなしてやる」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)三)
- 「ゑらい頤(おとがい)なわろじゃ。たたんでこませやい」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)七)
- ⑨ 酒などに酔いつぶれる。のびる。
- [初出の実例]「烏丸の鬼様といふお敵も、夜中過よりたたまれ給ふ」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)一)
- [ 2 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 次々に積み重なる。折り重なる。
- [初出の実例]「月さゆる明石の瀬戸に風ふけば氷の上にたたむ白波」(出典:山家集(12C後)上)
- 「波浅深、長堤の汀に畳む」(出典:海道記(1223頃)序)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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