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郷誠之助 ごうせいのすけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

郷誠之助
ごうせいのすけ

[生]慶応1(1865).1.8. 岐阜
[没]1942.1.19. 東京
実業家。男爵郷純造の次男に生れる。同志社英学校,東京大学などに入学したが,1884年ドイツへ留学。 91年帰国後は一時農商務省に勤めたが,95年経営難に陥っていた日本運輸社長に就任,さらに入山採炭社長 (1900) となり,両社の再建に成功。ほかにも 1902年王子製紙,08年帝国商業銀行の整理を手がけるなど財界の世話役として活躍。 11年東京株式取引所理事長に就任,24年辞任するまで取引所の改革に努力した。 27年の金融恐慌に際しては十五銀行,川崎造船所,東京電灯などの整理にあたり,以後も日本郵船と東洋汽船の合併斡旋,官民製鉄所合同の推進に指導的役割を果した。またこの間に財界組織の強化を主張して各種団体の設立に参加,17年日本工業倶楽部専務理事,30年東京商工会議所・日本商工会議所会頭,32年日本経済連盟会会長などを歴任。また 10年貴族院議員に当選して以後終生連続当選,政府の各種委員会委員もつとめた。 36年実業界の第一線から退いたあとも北支那開発,大日本航空などの国策会社設立委員長,37年内閣参議・大蔵省顧問,40年大政翼賛会,大日本産業報国会顧問などをつとめ,政財界に大きな力をもっていた。

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百科事典マイペディアの解説

郷誠之助【ごうせいのすけ】

実業家。美濃(みの)国方県(かたがた)郡出身。父の純造は大蔵次官。同志社・東大に学び,ドイツ留学後,農商務省に勤務。1895年日本運輸会社社長として財界に入り,以後多くの会社に関係,不良会社の整理に活躍し財界世話業と称された。
→関連項目番町会

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

郷誠之助 ごう-せいのすけ

1865-1942 明治-昭和時代前期の実業家。
元治(げんじ)2年1月8日生まれ。郷純造の長男。ドイツ留学後,明治28年日本運輸,33年入山採炭の社長となり,会社再建をはたして経営手腕をみとめられる。44年東京株式取引所理事長,昭和5年日本商工会議所会頭となるなど,財界のリーダー役をつとめた。貴族院議員。昭和17年1月19日死去。78歳。美濃(みの)(岐阜県)出身。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごうせいのすけ【郷誠之助】

1865‐1942(慶応1‐昭和17)
明治・大正・昭和期の実業家。岐阜出身の大蔵官僚純造の次男で男爵を襲爵。東京英語学校,同志社,東京大学法科選科に短期在学。のちドイツで約8年間の遊学生活を送り,経済学でハイデルベルク大学博士号を取得して1891年に帰国。92年農商務省に入ったが,95年に日本運輸会社社長となって実業界に第一歩をふみだした。王子製紙の整理などで手腕を発揮し,しだいに財界の世話役的存在になっていった。1911年に貴族院議員に当選,東京株式取引所理事長にも就任,その後,日本工業俱楽部専務理事,日本経済連盟会常務理事,東京商工会議所会頭,日本商工会議所会頭,全国産業団体連合会会長を歴任し,団琢磨暗殺ののちには日本経済連盟会会長に就任した。

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大辞林 第三版の解説

ごうせいのすけ【郷誠之助】

1865~1942) 実業家。岐阜県生まれ。貴族院議員。東京株式取引所理事長・日本商工会議所会頭などを歴任、財界に重きをなした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

郷誠之助
ごうせいのすけ
(1865―1942)

実業家。男爵郷純造(じゅんぞう)の次男。美濃(みの)国黒野村(現岐阜市)生まれ。1882年(明治15)東京帝国大学法科に入学したが、まもなくドイツに留学、91年帰国。農商務省勤務後、95年日本運輸社長となり、以来、入山採炭など経営不振企業の再建に成功して手腕を認められた。1911年(明治44)東京株式取引所理事長に就任、以後13年間同所の改革に尽力した。この間、日本工業倶楽部(くらぶ)専務理事、日本経済連盟会常務理事を務めた。その後、日本郵船と東洋汽船の合併斡旋、十五銀行、川崎造船所、東京電燈(でんとう)などの整理、官民製鉄所合同の推進を行った。30年(昭和5)東京商工会議所会頭となり、日本商工会議所会頭を兼ねた。渋沢栄一死後の財界の大御所といわれた。[小早川洋一]
『郷男爵記念会編・刊『男爵郷誠之助君伝』(1943) ▽野田礼史著『人間――郷誠之助』(1939・今日の問題社)』

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