重国籍(読み)じゅうこくせき

世界大百科事典 第2版の解説

じゅうこくせき【重国籍 double nationality】

同一の人が複数の国籍をもつこと。国籍の決定は国際法上原則として国内管轄事項とされ,各国の国籍法の規定が異なる結果,国籍の抵触が発生する。国籍の積極的抵触の場合が重国籍である。たとえば,出生による国籍の取得について血統主義を採る国の国民の子で,生地主義を採る国の領域内で生まれたものは,両国の国籍を取得し重国籍となる。重国籍は,種々の点で不都合な結果をもたらす。たとえば兵役義務の履行を複数の国家から要求されることがあり,また重国籍者に対する外交保護権の行使については,問題を生ずることがある(後述)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

重国籍
じゅうこくせき

個人が同時に二つ以上の国籍をもつこと。国籍の積極的衝突(抵触)または二重国籍ともいう。[編集部]

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世界大百科事典内の重国籍の言及

【国籍】より

…国籍唯一の原則とは,理想として人は必ず一つの国籍をもち,かつ唯一の国籍をもつべきであるということである。国籍の得喪に関する各国の原則が異なる結果,一人で複数の国籍をもつ場合(重国籍,ほとんどの場合二重国籍)またはいずれの国籍をももたない場合(無国籍)が生ずる。しかしこのような国籍の抵触は不都合な結果をもたらすので,できるだけこれを避けるべきであると従来考えられている。…

※「重国籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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