出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
江戸後期の南画家。名は隆、字(あざな)は松齢、隆年。初め班石、のち介石と号す。ほかに矮梅居(わいばいきょ)、四碧斎などの号をもち、第五隆とも称した。紀州和歌山の医師の家に生まれ、10歳のころより伊藤蘭嵎(らんぐう)について儒学を修め、のち画事を好んで京へ遊学。47歳で紀州藩に出仕し、銅山方などを歴任している。画(え)は21歳のときに池大雅(いけのたいが)についたが、その画風には大雅の影響はほとんどなく、温和で理の勝った山水画は正統的な南宗画様式に近い。那智滝(なちのたき)図を好んで描き、また『紅玉芙蓉(ふよう)図』のような異色の作もある。語録に『四碧斎畫話』『介石小談』『介石小話』がある。
[星野 鈴]
(武田光一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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