金玉(読み)キンタマ

デジタル大辞泉 「金玉」の意味・読み・例文・類語

きん‐たま【金玉】

金色の玉。
睾丸こうがんの俗称。

きん‐ぎょく【金玉】

金と玉。また、財宝
珍重すべきすぐれたもの。「金玉の声」

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精選版 日本国語大辞典 「金玉」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぎょく【金玉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金と玉。転じて、財宝の意にも用いる。
    1. [初出の実例]「慳心(けんしん)多き者は、是の泥土と雖も、金玉よりも重みし、悲心多き者は、金玉を施すと雖も、草木より軽みす」(出典日本霊異記(810‐824)下)
    2. [その他の文献]〔老子‐九〕
  3. 金や玉でできているような、たいへん珍重すべき物事。また、きわめてすぐれた詩歌文章
    1. [初出の実例]「弟子憂金玉糅谿石、歎蘭桂圧秋艾」(出典:性霊集‐序(835頃))
    2. 「私共両人の心得の為め金玉(キンギョク)の御論を御聴かせ下ださるれば」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・白駒〕

きん‐たま【金玉・睾丸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黄金の玉。金色をした球形のもの。
  3. ( 「きんだま」とも ) 睾丸(こうがん)の俗称。陰嚢(いんのう)。ふぐり。〔天正本節用集(1590)〕
    1. [初出の実例]「さるにより此女郎の客、いづれも陰嚢(キンダマ)が小さうなりませう」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)
  4. ( から転じて ) 男子のこと。
  5. 植物きんかん(金柑)」の異名
    1. [初出の実例]「睾丸や屁玉の市が酉(とり)にたち」(出典:雑俳・柳多留‐七三(1821))

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普及版 字通 「金玉」の読み・字形・画数・意味

【金玉】きんぎよく

えがたい貴重なもの。〔詩、小雅白駒〕爾(なんぢ)のの金玉にして 遐心ること毋(なか)れ

字通「金」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「金玉」の解説

金玉 (キンタマ)

植物。ミカン科の常緑低木,園芸植物,薬用植物キンカン別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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