(読み)きり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


きり

物にをあける工具石器時代には石錐でじょうご形に穿孔したものが多いが,鳥骨や篠竹などの管状器具を回転させ,朱や砂などを媒材とする方法もあったらしい。回転を与えるには,直接手で回したり,もんだりする方法と,弓を使う舞鑽法とがある。日本で金属製の錐を使うようになるのは弥生時代以後と考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

きり【×錐】

板材などに穴をあける工具。三つ目錐・四つ目錐・壺錐(つぼぎり)などがある。
弓を射て、前の矢の当たった的の穴に、後の矢が当たること。

すい【錐】[漢字項目]

人名用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]きり
工具の一。きり。「錐状立錐
先端がとがった形の立体。「錐体円錐角錐三角錐

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百科事典マイペディアの解説

錐【きり】

木工具の一つ。小さい穴をあける四つ目錐,深穴もみに使用される三つ目錐,外周の定まった丸穴をあける壺(つぼ)錐,硬材・竹用などの鼠(ねずみ)歯錐などがある。→ドリル(工具)
→関連項目木工具

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世界大百科事典 第2版の解説

きり【錐】

穿孔用の道具。左右両方向に交互に回すもの,1方向のみに回すもの,突き引く動作を反復するものの3種類がある。両方向回転の錐では,古代エジプト,ローマ,現代の中国,インド,西アジア,北アメリカ北部(エスキモー)におけるように弓錐(ボウ・ドリル)が一般的で,日本のように素手で回す舞錐は世界的にも珍しい。1方向回転の錐はヨーロッパ中世に登場した。コの字形に張り出したを右手で回し,柄頭軸受を左手で支える構造の曲り柄錐(ブレース・アンド・ビット)で,現在も欧米の錐を代表する。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

きり【錐】

板などに穴を開けるための工具。細く先端のとがった鉄棒に柄がついており、比較的小さな穴を開ける際に使用する。突くだけの突ききり、柄をもむようにして回転させるもみきり、1方向に回転させる回転きりなど。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きり【錐】

〘名〙
① 小穴をあけるのに用いる工具。普通、先の鋭くとがった鉄製の棒で木の柄につけてある。
※正倉院文書‐(年月日未詳)(奈良)供養料雑物進上啓「一 納物〈略〉小刀一柄、吉利一柄」
※宇治拾遺(1221頃)一二「一尺許りの矢に、きりのやうなる矢じりをすげて」
② 「きりあな(錐穴)①」の略。
③ 弓を射て、前に射当てた的の穴へ、後の矢を当てること。「きりを入る」
※黄表紙・鸚鵡返文武二道(1789)「あたりーやうきゅうならきりといふはだ」

すい【錐】

〘名〙
① きり。〔史記‐平原君伝〕
② 数学で、平面上の曲線の各点と平面外の一定点とを結ぶ直線によって作られる立体図形。錐面など。
③ 数学で、平面上の図形の各点と平面外の一定点とを結ぶ線分で作られる立体図形。錐体など。〔工学字彙(1886)〕

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世界大百科事典内のの言及

【ドリル】より

…工作物に穴をあけるために用いられる切削工具。錐(きり)と同義であるが,錐という場合には木工用の大工道具を指すことが多い。正確かつ能率よく穴を加工するため,ドリルは特殊な形状をしているが,穴の底で削り出された切りくずが容易に排出されるように,ドリル本体に2本のねじれみぞを設けたツイストドリル(ねじれ錐)がもっとも一般的である(図1)。…

※「錐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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