鎌鼬(読み)かまいたち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鎌鼬
かまいたち

鎌風ともいう。道などを歩いているとき,突然鎌で切られたような傷を受ける怪異現象の1つ。出血もなく,痛みも感じない。塵旋風,真空説,寒冷説,電気説など種々あり,地方によっては,旋風をカマイタチともいう。気圧の急変などの自然現象によるものとも説明されている。かつて神奈川地方ではカマカゼ,静岡地方ではアクゼンシカゼといっていた。越後七不思議の1つに数えられている。

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デジタル大辞泉の解説

かま‐いたち【鎌×鼬】

突然皮膚が裂けて、鋭利な鎌で切ったような傷ができる現象。特に雪国地方でみられ、越後の七不思議の一つとされる。空気中に真空の部分ができたときに、それに触れて起こるといわれる。昔は、イタチのしわざと信じられていた。鎌風 冬》「―萱(かや)負ふ人の倒れけり/秋桜子

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百科事典マイペディアの解説

鎌鼬【かまいたち】

旋風に乗ってきて人を切り生き血を吸うという魔獣。旋風によって切り傷ができるのを鎌鼬に切られたといい,全国各地,特に雪国地方にこの言伝えが多く,旋風を鎌鼬と呼ぶ所もある。切り傷ができるのは旋風の中心に真空ができるためというが,なぜ鎌鼬のしわざとするか不明。信越(しんえつ)地方では暦を踏むと鎌鼬にあうという。神奈川県では鎌風という。

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大辞林 第三版の解説

かまいたち【鎌鼬】

体を物にぶつけても触れてもいないのに、鎌で切ったような切り傷ができる現象。厳寒時小さな旋風の中心に生じた真空に人体が触れて起こるといわれる。かつては、イタチのような魔獣の仕業とされた。鎌風。 [季] 冬。 《 -萱負ふ人の倒れけり /水原秋桜子 》

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精選版 日本国語大辞典の解説

かま‐いたち【鎌鼬】

〘名〙 突然皮膚が裂けて、鋭利な鎌で切ったような切り傷ができる現象。気候の変動で空中に真空部分が生じたとき、これに触れた人体内の空気が、一時に平均を保とうとするために起こるといわれる。昔は目に見えないイタチのしわざと考えられたところからいう。越後の七不思議の一つに数えられ、信越地方に多い現象。鎌風(かまかぜ)。かまえたち。《季・冬》
※俳諧・昼礫(1695)「臑に負ふ疵ねだられぬ鎌鼬」

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