長門峡(読み)チョウモンキョウ

デジタル大辞泉 「長門峡」の意味・読み・例文・類語

ちょうもん‐きょう〔チヤウモンケフ〕【長門峡】

山口県中部、阿武あぶ中流にある渓谷名勝地。甌穴おうけつが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「長門峡」の意味・読み・例文・類語

ちょうもん‐きょう チャウモンケフ【長門峡】

山口県中部、北流して日本海に注ぐ阿武川中流の渓谷。石英斑岩断崖奇岩が続き、上流部を東長門峡、下流部を西長門峡と呼ぶ。国名勝。長門耶馬渓。

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日本歴史地名大系 「長門峡」の解説

長門峡
ちようもんきよう

阿武川の中流、阿東あとう町と川上村にわたる渓谷で、国指定名勝。篠目川が流れ込む大野岳南麓付近から下流七キロほどの地で、奇岩景勝に富む。

明治の末、山口在住の英国人ガントレットによって世に紹介されて知られるようになり、阿武川ゴージ、または長門耶馬渓やばけいとよばれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「長門峡」の意味・わかりやすい解説

長門峡
ちょうもんきょう

山口県中東部、山口市阿東(あとう)地区から萩(はぎ)市川上地区にまたがる阿武川中流の峡谷長門峡県立自然公園の主要部をなし、国の名勝に指定されている。流紋岩質凝灰岩を深く侵食して、急流深淵(しんえん)が相次ぎ、とくにアユ紅葉で知られる。日本画家高島北海(1850―1931)が「長門峡」と名づけて開発に努力した。JR山口線長門峡駅下車、出合淵から竜宮淵まで探勝路が整備され、湯ノ瀬にはラジウム温泉がある。付近には観光ナシ園が多い。

三浦 肇]


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改訂新版 世界大百科事典 「長門峡」の意味・わかりやすい解説

長門峡 (ちょうもんきょう)

山口県中部,山口市の旧阿東町,萩市の旧川上村を流れる阿武(あぶ)川中流の峡谷。白亜紀流紋岩質溶結凝灰岩が深く浸食されて形成された。1920年萩出身の画家高島北海によって命名され,23年国の名勝に指定された。約6kmにわたって両岸に岩峰がそびえ立ち,深い樹林の間に急流と深淵があいつぐ。ニホンザルの群れが見られ,アユ釣りも楽しめる。山口線長門峡駅下車。
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百科事典マイペディア 「長門峡」の意味・わかりやすい解説

長門峡【ちょうもんきょう】

山口県阿武郡阿東町(現・山口市),阿武川上流の峡谷(名勝)。約12kmにわたり石英斑岩が浸食を受け,新緑や紅葉が美しい。山口線長門峡駅から近い。1920年萩出身の画家高島北海が長門峡と名づけたという。
→関連項目阿東[町]

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「長門峡」の解説

ちょうもんきょう【長門峡】

山口の日本酒。酒名は、近くの景勝地の名にちなみ命名。大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒は芳醇な味わい。ほかに淡麗な酒質の本醸造酒など。平成23年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は阿武川の伏流水。蔵元の「岡崎酒造場」は大正10年(1921)創業。所在地は萩市川上。

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事典・日本の観光資源 「長門峡」の解説

長門峡

(山口県山口市・萩市・阿武郡阿東町)
21世紀に残したい日本の自然100選」指定の観光名所。

長門峡

(山口県山口市・萩市・阿武郡阿東町)
森林浴の森100選」指定の観光名所。

長門峡

(山口県山口市・萩市・阿武郡阿東町)
日本百景」指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「長門峡」の解説

長門峡(ちょうもんきょう)〔日本酒〕

山口県、有限会社岡崎酒造場の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

長門峡〔道の駅〕

山口県山口市にある道の駅。国道9号に沿う。国指定名勝、長門峡に近い。

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世界大百科事典(旧版)内の長門峡の言及

【阿武川】より

…山口県北部を流れる川。阿武高原の嘉年(かね)盆地に発し,旧堰塞(えんそく)湖盆の徳佐盆地を南西へゆるやかに流れ,阿武山地を横断するところに名勝長門峡をつくって北西に貫流し,萩市で松本川と橋本川に分かれ,萩三角州平野を形成して日本海に流入する。幹川流路延長82.2km,全流域面積694.8km2,錦川に次ぐ山口県第2の河川。…

※「長門峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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