中国、唐代に各州郡に建立された官立寺院。738年(開元26)玄宗(げんそう)の勅命で建立されたもので、名はそのときの年号にちなむが、在来の大寺院を転用したものが多かった。国忌法要を行うための竜興寺(りゅうこうじ)はすでに705年に中宗によって全国に設立されていたが、国家祝典の行事を行う目的で開元寺が新たに建立されることになった。いわば道教とともに仏教を国家統制の下に置く機関であった。
建立の意図は、仏教の恩恵を国民に与えようとするよりも、地方に中央政府の権威を誇示するなどの政治的な面が強かった。順徳(じゅんとく)(河北省)、正定(河南省)、長安(陝西(せんせい)省)、歴城(山東省)、潮州(広東(カントン)省)、泉州(福建省)、蘇州(そしゅう)(江蘇省)などに現存するが、とくに泉州のものが著名である。
[鎌田茂雄]
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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