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大雲寺 だいうんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大雲寺
だいうんじ

京都市左京区にある天台宗寺門系の単立寺院で,岩倉寺,観音院,岩倉観音とも称する。本尊は十一面観音。天禄2 (971) 年に日野文範により園城寺の別院として創建され,開山は『日本往生極楽記』に奇瑞譚が載せられている真覚 (しんがく) 。当初は大伽藍が存在したというが,のちに衰退,近世になり後水尾天皇東福門院の援助で実相院門跡義尊が中興した。近世を通じての寺院記録である『旧記大帳』を伝え,また天安2 (858) 年の銘をもつ銅鐘は,もともと延暦寺西宝幢院の所蔵であったが,後水尾天皇の寄進になるもので,国宝に指定されている。現在この銅鐘は承天閣美術館に収蔵される。

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デジタル大辞泉の解説

だいうん‐じ【大雲寺】

中国、則天武后が諸州に建立した寺。日本の国分寺はこれをならったものといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

だいうんじ【大雲寺 Dà yún sì】

中国,唐の則天武后が《大雲経》に付会した讖文(しんぶん)によるなどして武周革命を行った直後の690年(天授1)10月,両京と全国諸州にそれぞれ一寺を設けた官寺,大雲経寺の略称。これら大雲寺には《大雲経》を奉安させ,高座の上から経旨を講じさせた。同一名称の官寺を一斉に設立した最初であるが,多くは在来の寺院を改称したのであった。のちに中宗竜興寺,玄宗は開元寺を建てた。日本の国分寺はこれらの模倣である。

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大辞林 第三版の解説

だいうんじ【大雲寺】

中国、690年、則天武后の勅願によって諸州に建立された寺。日本の国分寺はこれにならったものという。

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