デジタル大辞泉
「陳誠」の意味・読み・例文・類語
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ちん‐せい【陳誠】
- 中国の軍人、政治家。字(あざな)は辞修。共産軍との内戦に功をあげ、第二次大戦中は中国各戦区やビルマ派遣軍の指揮にあたった。一九四九年、台湾省主席、五四年副総統、五七年国民党中央委員会副総裁等要職を歴任。(一八九六‐一九六五)
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陳誠 (ちんせい)
Chén Chéng
生没年:1898-1965
中国の軍人,政治家。浙江省青田の出身。1920年中国国民党に入党,22年保定軍官学校を卒業。師長,軍長を経て,33年北路軍第三路軍総指揮となる。日中戦争中は湖北省主席,第9戦区司令,第6戦区司令などを経て44年軍政部長となった。46年参謀総長,48年台湾省政府主席,50年行政院長,54年副総統,63年国民党副総裁などを歴任。蔣介石の信頼が厚く,軍政両面で国民政府を支える重要な役割を果たした。
執筆者:藤井 昇三
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陳誠
ちんせい / チェンチョン
(1897―1965)
中国の軍人、政治家。浙江(せっこう)省の生まれ。1920年に国民党に入党、1922年保定軍官学校卒業。各種の軍役につき、国共内戦では紅軍攻略に功績をあげて蒋介石(しょうかいせき)の信任を得た。1938年湖北省主席兼第六戦区司令長官、戦後の1946年国防部参謀総長、1947年東北行営主任、1949年には台湾に逃れ1950年行政院長に就任、1960年には副総統となり蒋介石に次ぐ人物とされていた。
[加藤祐三]
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陳誠【ちんせい】
中国,中国国民政府の軍人,政治家。浙江(せっこう)省の人。北伐(ほくばつ)以来蒋介石の腹心として活躍。軍政の要職を歴任。1949年台湾省政府主席。翌年行政院長。1954年副総統。1957年中国国民党副総裁となった。
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陳誠(ちんせい)
Chen Cheng
1898~1965
中国現代の軍人。国民党の政治家。浙江(せっこう)省青田の人。1920年広州で国民党に入党し,北伐に参加。蒋介石(しょうかいせき)直系軍の主要指揮官として活躍。日中戦争中は第9戦区司令などを務めた。戦後の国共内戦では参謀総長として活躍した。48年台湾省政府主席となり,国民党政府の台湾への移転に努力した。50年以後は台湾の行政院長などを務めた。
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陳誠
ちんせい
Chen Cheng
15世紀の中国の旅行家。明の永楽帝に派遣されてチムール朝のシャー・ルフのもとにおもむくため,1414年2月3日,粛州を出発。東チャガタイ・ハン領を通って 10月 27日にヘラートに着いた。この旅行によって明の西域の交通が開けたばかりでなく,西域の事情が中国に詳しく知られるようになった。その旅行記が『西域行程記』『西域番国志』である。
陳誠
ちんせい
Chen Cheng
[生]光緒24(1898).1.4. 浙江,青田
[没]1965.3.5. 台北
中国,台湾の軍人,政治家。 1920年中国国民党に入党し,22年保定軍官学校を卒業。軍長を経て,32年第三路軍剿匪北路総司令。抗日戦中は第9戦区司令,第6戦区司令などを歴任し,44年軍政部長となった。第2次世界大戦後の 46年国防部参謀総長兼海軍総司令に任命され,台湾に渡ったのちは台湾省政府主席,国民党副総統に選ばれた。蒋介石の信頼が厚く,軍政両面で蒋介石政権を支える重要な役割を果した。
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普及版 字通
「陳誠」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の陳誠の言及
【中華民国】より
…87年7月に解除されるまで約40年間続くこととなったこの戒厳体制下の台湾に,中華民国政府の移動が行われた。一時総統職を辞していた国民党総裁蔣介石は,50年3月,台北で中華民国の総統に復帰,陳誠を行政院長に指名して,蔣介石直系の人びとでこの政権を固め,〈反共・抗ソ〉〈大陸光復〉を標榜(ひょうぼう)しつつ,東西冷戦下でのアメリカの対アジア戦略における反共の最前線のとりでとなってアメリカから強力な軍事的・経済的援助を受け,国民党独裁体制をつくりあげていった。台湾政権は,46年11~12月に国民党が南京で一方的に開いた制憲国民大会で制定した〈中華民国憲法〉を憲法とし,国民大会を政権行使の最高機関としている。…
※「陳誠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」