武装して主君や大将に随従し,その警固にあたる武士一般を指す場合もあるが,ふつうは鎌倉・室町両幕府にあって,将軍の拝賀参内や寺社参詣等の行列に,甲冑をつけ,弓矢を帯し,騎馬にて随行する将軍の身辺警固のための武士をいう。随兵は将軍の車輿を中に,先陣,後陣の別があり,左右2列または3列に並ぶ。先陣,後陣では将軍の近く,左右では左,3列では中央に位置する者がそれぞれ上位である。行列の規模によってその人数も異なるが,十数騎から時には100騎を超える随兵が,おのおの武装した家の子,郎党を率いて供奉する。源頼朝は,随兵を務める者は〈譜代勇士,弓馬達者,容儀神妙〉という三つの徳を兼ね備えた武士でなければならないと言ったと《吾妻鏡》は伝えているが,鎌倉・室町両幕府の御家人にとって随兵に選ばれることは,きわめて名誉なことであり,中世武士の諸家系図にはこのことを注記した事例もいくつかある。
執筆者:佐藤 堅一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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