デジタル大辞泉 「離湖」の意味・読み・例文・類語 はなれ‐こ【離湖】 京都府北西部、京丹後市にある淡水湖。面積388.7平方メートル、最大深度7メートル。かつては入り江だったが、砂州の発達により外海から切り離された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本歴史地名大系 「離湖」の解説 離湖はなれこ 京都府:竹野郡網野町小浜村離湖網野町の網野・小浜(こばま)・島溝川(しまみぞかわ)の三地区に挟まれ、待谷(まちだに)川や大橋(おおはし)川が注ぐ。面積三八八・七六平方メートル、周囲三・八キロ、増水期の最大水深七メートル、渇水期六メートルの、府下最大の淡水湖。現在は網野町の上水道の水源となっており、観光地でもある。離湖を浅茂川(あさもがわ)湖とともに、「丹後国風土記」逸文の「浦嶼子」の物語に記される「水の江」に比定する説がある。また「小浜の河続海(かつみ)」とも称する。かつては増水すると周囲の稲田が冠水して被害を与えていた。延宝二年(一六七四)網野村の小左衛門、島溝川村の久兵衛が協力して、離湖と日本海との最短距離にあたる万畳(まんじよ)山の下をくり抜いて水抜穴を掘り、湖の水を海に注ぐ樋越(ひこし)川の開削に成功した(竹野郡誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「離湖」の意味・わかりやすい解説 離湖はなれこ 京都府北西部、京丹後(きょうたんご)市網野(あみの)町にある府下最大の淡水湖。周囲約4キロメートル、最大水深6メートル。第三紀層の丘陵や洪積層の台地に囲まれる。古くは澄ノ江(すみのえ)といい、日本海の入り江であったが、砂浜の発達で海から切り離されたという。プランクトンの多い富栄養湖で、コイやフナが生息する。かつては増水すると周囲に冠水の被害を与えたが、1952年(昭和27)日本海との間に新樋越(ひこし)川が開削され、洪水は解決した。[織田武雄] 離湖 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の離湖の言及 【網野[町]】より …福田川,木津川沿いと海岸沿い以外は,ほとんどが山地である。中心集落の網野の東には入江のなごりの淡水湖,離(はなれ)湖がある。農業はわずかな低地での米作と砂丘地のスイカ,メロン,チューリップ栽培が中心。… ※「離湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by