江戸中期の天台宗の僧。筑前(ちくぜん)国(福岡県)出身。霊空は号。名は光謙(こうけん)。1665年(寛文5)福岡の松源院豪光について得度(とくど)、初め光舜(こうしゅん)といった。その後比叡山(ひえいざん)に入り天台教学を修学。1671年、守澄(しゅちょう)法親王(1634―1680)の命で星光院住職となり、妙立(みょうりゅう)(慈山(じざん))の教えに接し、1678年(延宝6)妙立から梵網戒(ぼんもうかい)を受ける。のち経疏(きょうしょ)を講じ、1693年(元禄6)横川飯室(よかわいいむろ)谷の安楽律院に住し、四分律を鼓吹し、中国宋(そう)代の天台教学を賞し、安楽律を主張、妙立没後に具足戒を受け、古来の教学を伝える諸師と対立したが、日光山輪王寺(りんのうじ)宮が調停し擁護した。著書が多数あり、安楽派二祖としてその確立を果たした。
[木内曉央 2017年10月19日]
(松尾剛次)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…江戸前期の天台律僧。字は霊空,筑前の出身,17歳で叡山に登り,ついで西塔の星光院に住したが,1678年(延宝6)妙立慈山の門弟となり,89年(元禄2)《闢邪篇》を著して天台の邪説である〈玄旨帰命〉を排撃した。93年輪王寺宮公弁法親王は叡山飯室谷の安楽院を律場とし,その住持とした。…
※「霊空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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