霧降滝(読み)キリフリノタキ

デジタル大辞泉 「霧降滝」の意味・読み・例文・類語

きりふり‐の‐たき【霧降滝】

栃木県日光市中部、板穴川にかかる滝。二段からなり、高さ約75メートル、幅約15メートル。

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精選版 日本国語大辞典 「霧降滝」の意味・読み・例文・類語

きりふり‐の‐たき【霧降滝】

  1. 栃木県北西部、日光、今市両市の境、板穴川にかかる上下二段に分かれる滝。日光三名瀑一つ

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日本歴史地名大系 「霧降滝」の解説

霧降滝
きりふりのたき

[現在地名]日光市所野

板穴いたな支流、霧降川にかかる。上下二段に分れ、上滝は二五メートル、下滝は二六メートルで、全長は七五メートルとなる。頂部は幅約三メートルだが、落下中には約一五メートルまで広がる。日光三名瀑の一。「堂社建立記」には滝名の由来を三〇丈余落下する間に水が飛び散って霧のようになることにちなむと記す。現在南の観瀑台から滝壺へ下りる道がつけられており、往復約四〇分を要する。


霧降滝
きりふりだき

[現在地名]網野町字新庄

滝谷たきだに山中にある。高さ二一メートル、幅約四メートル。水量が多く、夏の渇水期にもかれない。崖の中途にある数段の岩に落下した水が当たり霧散する様からの命名か。絶壁は玄武岩に似ており、滝簾の中に不動明王の彫刻がみられ、滝行する人もあり、籠堂がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「霧降滝」の意味・わかりやすい解説

霧降滝
きりふりのたき

栃木県北西部,鬼怒川の支流の板穴川が石英斑岩岩壁にかかる滝。滝水が砕けて霧のように落ちることが地名の由来。2段に分れ,上滝 25m,下滝 26m,全長 75m。観瀑台があり,滝壺へ降りる道もある。日光国立公園の名瀑の一つ。付近新緑紅葉は美しい。

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世界大百科事典(旧版)内の霧降滝の言及

【日光】より

… 表日光は日光市街地を中心にした大谷川沿いの地域で,かつては神仏習合の〈日光山〉と総称された二荒山(ふたらさん)神社,東照宮,輪王(りんのう)寺の2社1寺とその門前町を含み,華美な彫刻のほどこされた東照宮陽明門をはじめ人工美にあふれ,かつては〈日光詣〉でにぎわい,今も日光観光の中心地にあたる。また市街の北,赤薙(あかなぎ)山南麓の霧降(きりふり)高原はニッコウキスゲの群落や紅葉で知られ,板穴川にかかる霧降滝(落差75m)は,華厳滝,裏見滝とともに日光三名瀑に数えられる。 馬返~中宮祠(ちゆうぐうし)間の坂は道路のカーブが48あったことから,いろは48文字にちなんでいろは坂と名付けられた。…

※「霧降滝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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