青海[省](読み)せいかい

百科事典マイペディア 「青海[省]」の意味・わかりやすい解説

青海[省]【せいかい】

中国北西部の省。簡称は青。省都は西寧。青蔵高原の北東部にあり大部分が標高3000m以上,北部に祁連(きれん)山脈アルトゥン山脈,その南にチャイダム盆地と青海盆地があり,さらに南に崑崙(こんろん)山脈,巴顔喀喇(バヤンハラ)山脈,南境に唐古拉(タングラ)山脈が東西に走る。黄河,長江の水源地。気候は寒冷で,降水量は少ない。交通は自動車道路が主で甘青・青蔵・青新・敦格公路などが開通し,鉄道は蘭青鉄路(蘭州〜西寧),青蔵鉄路(西寧〜ラサ)が通じている。牧畜が最も発達し羊のほかヤクも多い。地下資源には石炭,鉄,石油などが豊富である。工業には製油毛織,畜産加工などがある。民族構成は漢族(50%前後)のほか,チベット族,モンゴル族カザフ族など。72万1200km2。566万人(2014)。
→関連項目楼蘭

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