日本歴史地名大系 「静川遺跡」の解説
静川遺跡
しずかわいせき
昭和四八年(一九七三)に開始された苫小牧東部大規模工業基地建設に伴う埋蔵文化財発掘調査は、三ヵ年の分布調査を経て同五一年から本格的な発掘に着手。同五五年には静川地区がその予定候補地となったため調査が実施され、静川一六遺跡が発見された。同五七年六月からは記録保存を目的とした調査が実施され、北西に突き出たA地区から環濠一・建造物跡二・落し穴一八・土壙一八・焼土跡五六・集石四などの遺構と七万六千点の遺物が、北東に向いたB地区からは住居跡三四・土壙一・落し穴二二・土坑一八、焼土跡五四と一一万点の遺物が検出された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報