デジタル大辞泉 「靭」の意味・読み・例文・類語 じん【靭】[漢字項目] [音]ジン(漢)なめし皮のように、丈夫で柔らか。「靭帯・靭皮/強靭」[補説]「靱」は異体字。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「靭」の意味・読み・例文・類語 ゆき【靫・靱】 〘 名詞 〙 ( 後世は「ゆぎ」 ) 武具の一つ。細長い箱形をなし、中に矢をさして背に負うもの。埴輪に単独でまたは男子が背に負った形でみられ、古墳壁画にもみられる。木の表面を張り包む材質によって、錦靫・蒲靫などがある。平安時代以来の壺胡籙(つぼやなぐい)に当たる。古墳時代に盛行。奈良時代以後は衰退する。靫〈右 楽屋録 左 大神宮神宝図〉[初出の実例]「是の月に、皇太子、天皇に請したまひて、大楯及び靫〈靫、此をば由岐(ユキ)と云ふ〉を作り」(出典:日本書紀(720)推古一一年一一月) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「靭」の意味・わかりやすい解説 靭うつぼ 大阪市中央部、西区の一地区。京町堀、阿波座(あわざ)堀、東西横堀(よこぼり)川に挟まれた地域で、江戸時代に塩干魚、かつお節、于鰯(ほしか)などの問屋が集中していた。『摂津名所図会』の「永代浜干鰯(えいだいはまほしか)市、海部(かいふ)堀にあり」と記されている永代浜はその中心地で、靭公園内に碑がある。第二次世界大戦末の空襲で往時の町並みはすっかり失われ、戦後、在日アメリカ軍の飛行場が建設されたが、1952年(昭和27)接収解除となり、その跡地は整備されて都心の大公園となっている。[安井 司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「靭」の意味・わかりやすい解説 靭【うつぼ】 空穂,靫とも記す。矢を入れ,腰につけて持ち歩く筒形の容器。弓矢合戦中心の鎌倉・室町期の武士がよく用いた。長い竹籠で作り,外側を動物の毛皮や鳥の羽などでおおった。→弓 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報