風連鍾乳洞(読み)フウレンショウニュウドウ

デジタル大辞泉 「風連鍾乳洞」の意味・読み・例文・類語

ふうれん‐しょうにゅうどう【風連鍾乳洞】

大分県南東部、臼杵うすき野津のつとまりにある鍾乳洞。新旧二つの洞があり、渓谷に臨む旧洞の長さは約500メートル、新洞は旧洞より約100メートルの高所にあり長さ82メートル。洞内にある鍾乳石石筍せきじゅん石柱などは保存状態がよい。「風連洞窟」の名称で国の天然記念物指定

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「風連鍾乳洞」の意味・わかりやすい解説

風連鍾乳洞
ふうれんしょうにゅうどう

大分県南部、臼杵市(うすきし)野津(のつ)町泊(とまり)にある鍾乳洞。1926年(大正15)4月発見、翌1927年(昭和2)国の天然記念物に指定された。指定名称は「風連洞窟(どうくつ)」。旧洞は渓谷に臨み、照明などの設備がある。洞長420メートル。鍾乳石、石筍(せきじゅん)、石柱その他の石灰質沈殿物発育良好で、管理よく、ほとんど完全に保存されている。金世界、銀世界竜宮城の3区に分けられ、粘土分が少ないので鍾乳石が白く輝いている。新洞は旧洞より約100メートル高い所にある。

[兼子俊一]


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改訂新版 世界大百科事典 「風連鍾乳洞」の意味・わかりやすい解説

風連鍾乳洞 (ふうれんしょうにゅうどう)

大分県南部,臼杵市にある鍾乳洞。1926年地元の青年団が発見,27年に天然記念物に指定された。新旧二つの洞からなり,洞長420m余。閉塞型の洞であるため鍾乳石がよく成長し,破損していない。なかでも最奥の〈竜宮城〉は純白に近い鍾乳石,石筍,石柱が,競秀峰(きようしゆうほう)(高さ10m,周囲16mの石筍)を中心に林立し,美しく輝いている。国道10号線に近く大分市からバスが通じる。
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百科事典マイペディア 「風連鍾乳洞」の意味・わかりやすい解説

風連鍾乳洞【ふうれんしょうにゅうどう】

大分県野津町(現・臼杵市)にある鍾乳洞(天然記念物)。野津川の右岸にあり,山麓の旧洞は長さ約420m,約100m上の山腹にある新洞は長さ約75m。鍾乳石,石筍(せきじゅん),石柱などがよく発達,美しさは日本の鍾乳洞中屈指。
→関連項目鍾乳洞野津[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風連鍾乳洞」の意味・わかりやすい解説

風連鍾乳洞
ふうれんしょうにゅうどう

大分県南東部,臼杵市にある新旧二つの鍾乳洞。いずれも 1926年に発見されたもので,旧洞のみが見学できる。旧洞は洞長約 500mの閉塞型で,洞内は金世界,銀世界,竜宮城の3区に区分され,鍾乳石,石筍,石柱などが発達し,沈殿物は純白で美しい。 1927年国の天然記念物に指定。新洞は旧洞より約 100m高い山腹に開口,洞長約 80m。

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事典 日本の地域遺産 「風連鍾乳洞」の解説

風連鍾乳洞

(大分県臼杵市野津町大字泊1632)
おおいた遺産」指定の地域遺産。
1926(大正15)年に発見された。閉塞型で外気の侵入が少ないため、風化が少なく均整のとれた形状が特徴。国指定天然記念物

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