飛龍(読み)ひりょう

精選版 日本国語大辞典 「飛龍」の意味・読み・例文・類語

ひ‐りょう【飛龍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空を飛び回るという龍。また、火龍(かりょう)。ひりゅう。
    1. [初出の実例]「已似飛龍遊雲裏。還看翔鳳入天辺」(出典文華秀麗集(818)下・江上船〈朝野鹿取〉)
    2. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕
  3. ひりょう(飛龍)天に在り
    1. [初出の実例]「起任飛龍、以待其九五」(出典:本朝文粋(1060頃)一・視雲知隠賦〈大江以言〉)

パイロン【飛龍・划龍・白龍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 中国語から。「バイロン」とも。古く、中国から渡来したという ) 昔、長崎で陰暦五月五、六日に行なった小船競漕。今は六月一五日前後の日曜日に行なう。また、その船。ペーロン。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「水馬(ハイロン)」(出典:俳諧・誹諧通俗志(1716)時令)
  3. をまねた子どもの遊び。長崎でいう。〔長崎歳時記(1797)〕

ペーロン【飛龍・剗龍・划龍・白龍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国語から ) 古く中国から伝えられた競漕。また、それに用いる船。六月中旬に行なわれる長崎市のものが有名。水押(みおし)を突出した和船形の細長い船で、多数の漕手船首に向かって左右二列に並び、各自櫂(かい)を操(あやつ)り速さを競う。競渡(けいと)。〔モダン辞典(1930)〕

ひ‐りゅう【飛龍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひりょう(飛龍)
  3. 馬の脚の繋縄(なわつなぎ)の上にある旋毛。かきわけのつむじ

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デジタル大辞泉プラス 「飛龍」の解説

飛龍(ひりゅう)〔戦闘機〕

第2次世界大戦時の日本軍の爆撃機「四式重爆撃機」の愛称。初飛行は1942年。一型甲の最高速度は時速537キロメートル。キ番号、キ67。太平洋戦争末期に投入され、四式戦闘機疾風(はやて)とともに「大東亜決戦機」などとも呼ばれた。

飛龍(ひりゅう)〔空母〕

大日本帝国海軍の航空母艦。中型空母。1939年7月竣工。真珠湾攻撃に参加。セイロン沖海戦では英海軍空母ハーミーズなどを撃沈ミッドウェー海戦にて自沈(1942年)。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「飛龍」の解説

ひりゅう【飛龍】

福岡の日本酒。大吟醸酒、純米酒、普通酒などがある。平成7年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。仕込み水は筑後川の伏流水。蔵元の「飛龍酒造」は明治32年(1899)創業。所在地は三井郡大刀洗町大字本郷。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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