コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

魚山 ぎょさん

4件 の用語解説(魚山の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魚山
ぎょさん

声明 (しょうみょう) 用語。中国山東省東阿県の西にある山の名で,中国の古代声明の伝説的な中心地。「けわしくて大魚の姿あり」とされることからこの名がある。日本の声明家にとっても声明道の聖地と考えられるようになり,天台宗では大原流の中心である大原の地が日本における魚山と称された。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

ぎょさん【魚山】

中国山東省にある山。魏(ぎ)の曹植(そうしょく)が空中に梵天(ぼんてん)の声を聞いて、梵唄(ぼんばい)(声明(しょうみょう))を作ったという伝説の地。
京都の大原付近の称。また大原の来迎院。ここで僧の良忍が声明を興したのでいう。

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

ぎょさん【魚山】

◇ 中国、山東省東阿県にある山。かつて仏教音楽の中心地。魏の曹植そうちがここで空中に梵天の声を聞き、その音律を写して作ったのが梵唄ぼんばいであるという。
円仁が魚山から伝え、良忍が大成した天台宗の声明しようみようのこと。
◇ 〔良忍が声明を大成し、その本拠となった来迎院のあるところから〕 京都の大原付近。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚山
ぎょさん

中国、山東(さんとう/シャントン)省東阿県の西北8里(約4キロメートル)にある山。魏(ぎ)の曹植(そうち)は魚山を愛し、魚山を終焉(しゅうえん)の地と定めて墓を造営した。曹植がこの地で空中からの梵天(ぼんてん)の声を聞き、その音節を写して梵唄(ぼんばい)(仏教音楽)をつくったとの伝説で知られる。曹植によって始められた梵唄は、三国の呉(ご)の支謙(しけん)に継承されて、支謙は「梵唄三契(さんかい)」をつくり、さらに康僧会(こうそうえ)は「泥(ないおん)梵唄」を、支曇籥(しどんやく)は「六言(ろくごん)梵唄」をつくり、後世に流布させた。入唐(にっとう)した比叡山(ひえいざん)の円仁(えんにん)がこの梵唄を日本へ伝えたので、天台宗の梵唄声明(しょうみょう)を魚山流といい、京都大原の来迎院(らいごういん)がその本拠となった。[鎌田茂雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

魚山の関連情報