出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
中国、山東(さんとう/シャントン)省東阿県の西北8里(約4キロメートル)にある山。魏(ぎ)の曹植(そうち)は魚山を愛し、魚山を終焉(しゅうえん)の地と定めて墓を造営した。曹植がこの地で空中からの梵天(ぼんてん)の声を聞き、その音節を写して梵唄(ぼんばい)(仏教音楽)をつくったとの伝説で知られる。曹植によって始められた梵唄は、三国の呉(ご)の支謙(しけん)に継承されて、支謙は「梵唄三契(さんかい)」をつくり、さらに康僧会(こうそうえ)は「泥洹(ないおん)梵唄」を、支曇籥(しどんやく)は「六言(ろくごん)梵唄」をつくり、後世に流布させた。入唐(にっとう)した比叡山(ひえいざん)の円仁(えんにん)がこの梵唄を日本へ伝えたので、天台宗の梵唄声明(しょうみょう)を魚山流といい、京都大原の来迎院(らいごういん)がその本拠となった。
[鎌田茂雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新