丈量(読み)じょうりょう(英語表記)zhang-liang; chang-liang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「丈量」の解説

丈量
じょうりょう
zhang-liang; chang-liang

中国で田土面積を測量することをいう。これによって隠田脱税を摘発し,租税増収や負担の公平化をはかった。北宋方田均税法南宋経界法もその例であるが,全国的な規模で実施されたのは,明初の洪武帝による量で,その結果「魚鱗図冊」という土地台帳が作成された。しかしその後また土地の所有関係が混乱したので,張居正政権を握ると万暦8 (1580) 年から全国丈量に着手し,大きな実績をあげた。しかし以後は清朝に入っても大規模な丈量は行われなかった。

丈量
じょうりょう

像量,法量ともいう。仏像の大きさ,身長のこと。坐ではかる場合と立高ではかる場合があり,丈六像,周丈六像,半丈六像,等身像などといわれ,基準が定められている。実際の仏像は大小さまざまで必ずしも厳格な丈量に従っていない。

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デジタル大辞泉「丈量」の解説

じょう‐りょう〔ヂヤウリヤウ〕【丈量】

土地の面積を測量すること。

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精選版 日本国語大辞典「丈量」の解説

じょう‐りょう ヂャウリャウ【丈量】

〘名〙 土地などの広さを測定すること。田地を測量すること。
※読史余論(1712)三「天下の田を丈量するに古法を変じて三百歩を一町とす」 〔漢書‐枚乗伝〕

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世界大百科事典 第2版「丈量」の解説

じょうりょう【丈量 zhàng liáng】

中国で徴税の基礎固めのために行われた検地のこと。隠地の増大時期または国初期に実施された。宋代の方田法・経界法,元代の経理法でも行われたが,全国規模で測量されたのは,明初と明末,張居正の丈量(1580)の2度だけである。丈量は自丈,覆丈,会計の3段階を経て行われる。自丈では土地所有者の立会いの下,弓手と算手ら(民間の丈量担当者)が1筆ごとの土地を測量し,土地台帳(魚鱗図冊)を作る。覆丈はその報告に虚誤なきかを知県が実地に点検し,徴税台帳を作る。

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世界大百科事典内の丈量の言及

【万暦帝】より

…10歳で即位したため,政務はもっぱら内閣の首席大学士であり,帝の学問上の師でもあった張居正に委ねられた。張居正は内政において,綱紀の粛正,冗官の整理につとめたほか,国家の財政収入を確保するため,1580年(万暦8)以来,全国的な土地の再測量と登録更新,すなわちいわゆる丈量(じようりよう)を行った。対外的には各辺境の防備強化につとめ,とりわけ北方のモンゴル族の侵入を阻むことに成功した。…

【明】より

…財政については,国初以来の古い原則と現実との間の矛盾が大きいうえ,官僚機構の腐敗と有力者の不当行為が結びついて,徴税の不当不正と非能率は目に余り,すでに正徳年間(1506‐21)から地方的に改革が試みられていた。徴税の基礎となる丈量(土地測量)を全国的に実施し,一時的にもせよ財政を再建したのが,万暦(1573‐1619)初期の張居正である。彼は幼い万暦帝の師傅(しふ)として母后の信頼を背景に,官僚の綱紀粛正に努力し,土地の丈量・再登記によって,嘉靖以来徐々に実施されていた税制改革を,いっそう効果あらしめたと考えられる。…

※「丈量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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