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鼻出血(鼻血) びしゅっけつはなぢ Epistaxis

翻訳|Epistaxis

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家庭医学館の解説

びしゅっけつはなぢ【鼻出血(鼻血) Epistaxis】

[どんな病気か]
 子どもの鼻出血は、日常しばしばおこる症状です。しかし成人に比べ、背景に白血病(はっけつびょう)などの重篤(じゅうとく)な病気があることは少なく、ほとんどがキーゼルバッハ部位からの出血など、心配の少ないものです。
[原因]
 局所的原因と全身的原因とがあります。
●局所的原因
 左右の鼻の孔(あな)を仕切っている鼻中隔(びちゅうかく)の前部(キーゼルバッハ部位)が傷ついておこることが最も多く、約80%はここからの出血です。
 鼻かぜアレルギー性鼻炎(せいびえん)をおこしているときは、鼻の粘膜(ねんまく)が充血(じゅうけつ)し、加えて強く鼻をかんだり、直接指で触ったりすることで、この部位が傷つきやすくなります。また、日ごろから鼻の孔に指を入れる癖(くせ)のある子どもは、だいたいこの部位に傷ができています。
 その他、年齢を問わず、鼻の外傷鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)が原因で鼻出血がおこることがあります。
 おとなでは、鼻腔腫瘍(びくうしゅよう)、上顎(じょうがく)がん、鼻とのどの間にある上咽頭(じょういんとう)にできた腫瘍(上咽頭腫瘍)などが原因で鼻出血がおこります。これらの腫瘍がある場合は、悪臭のある鼻汁(びじゅう)に血がまじるかたちで、比較的長期間続きます。
●全身的原因
 血友病(けつゆうびょう)・紫斑病(しはんびょう)・白血病(はっけつびょう)などの血液の病気、肝臓病(かんぞうびょう)など、血管から出血しやすくなる病気にともなって、鼻出血がおこることがあります。
 また、動脈硬化(どうみゃくこうか)、高血圧(こうけつあつ)、糖尿病(とうにょうびょう)などの血管壁がもろくなる病気でも鼻出血がおこることがあります。
[治療]
 キーゼルバッハ部位からの出血では、出血している鼻孔(びこう)に少し大きめの綿球を入れ、両方の鼻孔をつまむように指でしばらく押さえておくようにします。座って頭部を高くし、くびを前屈しておきましょう。
 それでもなかなか出血が止まらなかったり、口に流れ込む場合は、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)専門医を受診します。
 顔面に何かがぶつかっておこった鼻出血の場合は、顔面や鼻以外にも外傷がないか確認しましょう。鼻が変形している場合は鼻骨骨折(びこつこっせつ)の可能性が高く、耳鼻咽喉科専門医を受診しましょう。
 キーゼルバッハ部位からの鼻出血であれば、医師は、血管収縮薬(けっかんしゅうしゅくやく)を含んだ綿花で圧迫します。これでほとんどが止血(しけつ)できます。ときに出血部位を電気凝固(でんきぎょうこ)したり、タンポンガーゼを挿入(そうにゅう)して止血することもあります。
 さらに止血が困難な場合には、口から鼻の後ろにガーゼのかたまり(ベロックタンポン)を挿入して、鼻を前と後ろから圧迫することもあります。
 それでも止まらない場合は、鼻にきている動脈を結紮(けっさつ)(血管を結わえて止血)することがあります。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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