修正(読み)シュウセイ

デジタル大辞泉 「修正」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せい〔シウ‐〕【修正】

[名](スル)不十分・不適当と思われるところを改め直すこと。「文章誤り修正する」「修正案」「軌道修正
[類語]直す繕う修繕修理修復改修手直し直し手入れ

しゅ‐しょう〔‐シヤウ〕【修正】

修正会しゅしょうえ」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「修正」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せいシウ‥【修正】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 文章、意見計画企画などの足りないところや誤り、不十分と思われる点を直し正すこと。しゅせい。
    1. [初出の実例]「わが未熟なる小説、稗史を次第に修正(シウセイ)改良して」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)
    2. [その他の文献]〔晉書‐楽志上〕
  3. ( 形動 ) 品行などがきちんとしていて正しいこと。また、そのさま。〔漢書‐辛慶忌伝〕
  4. しゅしょうえ(修正会)

しゅ‐しょう‥シャウ【修正】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅ」「しょう」はそれぞれ「修」「正」の呉音 ) 「しゅしょうえ(修正会)」の略。
    1. [初出の実例]「入夜参法性寺、依薬師堂修正也」(出典:左経記‐長元四年(1031)正月六日)
    2. 「修正など行にも必ず此の僧を導師にしけり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)

しゅ‐せい【修正】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅ」は「修」の呉音 )
  2. しゅうせい(修正)
    1. [初出の実例]「操觚之士意に任せて変更修正(シュセイ)する事、東都の学者最(もっとも)甚し」(出典:授業編(1783)九)
  3. しゅしょうえ(修正会)壒嚢鈔(1445‐46)〕

す‐しょう‥シャウ【修正】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は「しゅ」の直音表記 ) 諸寺年初に行なう法会。→修正会(しゅしょうえ)
    1. [初出の実例]「一とせの正月にすしゃうおこなふとて」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「修正」の読み・字形・画数・意味

【修正】しゆうせい

正す。

字通「修」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の修正の言及

【修正会】より

…毎年正月の始めに3日ないし7日間にわたって,国家・皇室の安泰,五穀豊穣などを祈願する法会。修正月会略して修正ともいう。修正会は何経をよりどころとして行われたのか明記するものがないが,一つには《金光明経》《金光明最勝王経》による年始の仏事として恒例化したものと,いま一つには767年(神護景雲1)正月の国分寺や官大寺における吉祥天悔過(けか)が年中行事化したものとがある。…

※「修正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む