地主神社(読み)じしゆじんじや

日本歴史地名大系 「地主神社」の解説

地主神社
じしゆじんじや

[現在地名]東山区清水一丁目

旧称は地主権現堂。清水寺境内にあり、「洛陽名所集」に「地主権現堂 石壇三四間ものぼりて、南向に立たり、本堂のうしろ也」とある。祭神大己貴おおなむち命ほか五神。一説坂上田村麻呂を地主権現となすともいう(山州名跡志)。創祀は清水寺の創建時と同じとし清水寺の鎮守、文字どおりの地主神であり同門前町住民の氏神でもある。明治二年(一八六九)に清水寺より離れて地主大明神を名乗り、次いで神仏分離に伴い現社名となる。

祭日はもと四月九日(現在五月五日)、「康富記」文安四年(一四四七)四月九日条に、

<資料は省略されています>

とみえ神輿・獅子・田楽などが出て大いに賑わったようである。旅所は「雍州府志(貞享三年刊)に「古旅所在白山通五条北、今石地蔵之所存也」と記されるが、そのほか五条天神ごじようてんじん(現京都市下京区)、五条東字小天狗など五条筋に置いていた(坊目誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「地主神社」の解説

地主神社

京都府京都市東山区にある神社。“地主”は「じしゅ」と読む。祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)、素戔嗚命(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、足摩乳命(あしなずちのみこと)、手摩乳命(てなずちのみこと)。縁結び神様として知られる。本殿総門などは国の重要文化財に指定。「古都京都の文化財」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録。

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