宮城県中東部の松島湾口にある島。面積約8平方キロメートル。東松島市(ひがしまつしまし)に属す。松島湾内の最大の島であったが、鳴瀬川河口から延びた洲崎(すざき)浜砂嘴(さし)によって陸繋島(りくけいとう)となった。島の中央を奥松島パークラインが走る。1200ヘクタールの耕地があるが、漁業を主とし、カキ、ノリの養殖が盛ん。特別名勝松島の一部で、海岸は凝灰岩の海食台からなり、南東端の萱野(かやの)崎には景勝地嵯峨渓(さがけい)がある。島の最高所大高森(おおたかもり)(106メートル)からの眺望は「松島の四大観」の随一といわれる。貝塚は全島に分布するが、とくに国指定史跡の里浜貝塚(さとはまかいづか)は縄文時代の人骨を出土し、出土品は国指定重要文化財。大型石棒を御神体とする石神社もある。付属島として波(は)島、木ノ島、中ノ島、唐戸(からと)島、高島、ツク島などがある。
[境田清隆]
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