デジタル大辞泉
「染井吉野」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そめい‐よしのそめゐ‥【染井吉野】
- 〘 名詞 〙 バラ科の落葉高木。エドヒガンとオオシマザクラの雑種に由来するサクラ。生長が早く、花着きがよく華麗なため、最もふつうに各地で栽植されているが、樹の寿命は短い。高さ七メートルくらいになる。葉は楕円形で長さ五センチメートルくらい。花は一重、葉に先立って開き、初め淡紅色、後ほとんど白くなり、花梗や萼(がく)には若枝や若葉とともに軟毛がある。幕末に江戸染井(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋から出て、明治になって東京にひろまり、初めヨシノザクラといわれたが、吉野山には全く無いのでソメイヨシノと改名された。ヨーロッパ・アメリカにも移植されている。《 季語・春 》
- [初出の実例]「染井吉野(ソメヰヨシノ)の特長とも見るべきは、花が咲いてから葉が出ること」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉三月暦)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の染井吉野の言及
【サクラ(桜)】より
…このエドヒガンとマメザクラの雑種のコヒガン(小彼岸)P.×subhirtella Miq.はヒガンザクラ(彼岸桜)(イラスト)とも呼ばれ,長野県高遠町の城跡公園のものは有名である。 4月になると,全国各地に広く植栽されており,最も普通に花見の対象になっているソメイヨシノ(染井吉野)P.×yedoensis Matsum.(イラスト)の花が咲いてくる。明治初年ごろに東京の染井から広がり始めたもので,オオシマザクラとエドヒガンの雑種と考えられている。…
※「染井吉野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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