中心噴火で生じた火山(成層火山,砕屑丘(さいせつきゆう)など)の火道を満たしていた溶岩や火山砕屑岩が,その周囲の火山体が浸食されて露出した岩塔をいう。岩栓ともいう。火道を満たしていた最後の噴火時の溶岩や火山砕屑物は後火山活動期に噴出する火山ガスに含まれるケイ化物の付着によって著しく固化し,周囲の火山体を構成する物質よりも浸食に対する抵抗性が大きくなる。そのため,差別浸食の結果として岩塔が残存する。火山岩頸から放射状に岩脈からなる山稜がのびていることもある。アメリカのアリゾナ州にあるナバホ・ホピNavajo Hopi火山群のシップ・ロックShip Rockが最も著名な例である。
執筆者:鈴木 隆介
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