白鷹(読み)ハクタカ

デジタル大辞泉 「白鷹」の意味・読み・例文・類語

はくたか[列車]

北陸新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。平成27年(2015)運行開始。東京・敦賀つるが間、または東京・金沢間の多くの駅に停車する。

しら‐たか【白×鷹】

白色タカ。特に、羽毛の白いオオタカ

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精選版 日本国語大辞典 「白鷹」の意味・読み・例文・類語

しら‐たか【白鷹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. オオタカのうち、羽色の白みが強いものの称。白の鷹。しろたか。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 宇治の銘茶の一つ。毎年、将軍家へ献上されたという。
    1. [初出の実例]「白鷹は御代を祝せし貢物」(出典:雑俳・柳多留‐六一(1812))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白鷹」の意味・わかりやすい解説

白鷹(町)
しらたか

山形県南部、西置賜郡(にしおきたまぐん)の町。1954年(昭和29)荒砥(あらと)町と蚕桑(こぐわ)、鮎貝(あゆかい)、十王(じゅうおう)、白鷹、東根の5村が合併して成立。山形鉄道フラワー長井線、国道287号、348号が通じる。新町名は白鷹山にちなむ。町域の東部は白鷹山の丘陵地、西部は朝日山地の東縁をなす山地に囲まれ、中央部は最上(もがみ)川が北流して町域を縦断し、長井盆地北部を占める段丘の多い平坦(へいたん)地が広がる。米沢(よねざわ)藩時代からクワ、アオソ(青苧)の栽培が盛んで、昭和初期まで置賜地方の養蚕業の中心地であった。現在は稲作果樹、トマト栽培、酪農などの複合経営が定着している。また、白鷹紬(つむぎ)や照明器具などの深山和紙(みやまわし)を特産する。役場のある荒砥は近世最上川舟運の河岸として栄え、明治に入ると桑市が開かれた地である。観音寺観音堂(深山観音堂)は室町時代の建立とされ、国指定重要文化財。面積157.71平方キロメートル、人口1万2890(2020)。

[中川 重]

『『白鷹町史』(1977・白鷹町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「白鷹」の意味・わかりやすい解説

白鷹[町] (しらたか)

山形県南部,西置賜(にしおきたま)郡の町。人口1万5314(2010)。長井盆地の北部に位置し,中央部を最上川が北流する。中心集落は荒砥(あらと)で,最上川舟運の河港として発達,近世には米沢藩の役屋も置かれた。明治以後は桑市が開かれていたが,現在は衰退し,稲作を中心とした農業が主産業であるが,専業農家は激減している。近世以来,絹織物産地で,米沢紬から発展した米琉(よねりゆう),白鷹御召米沢織物)は名高い。山形鉄道線が通じる。
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百科事典マイペディア 「白鷹」の意味・わかりやすい解説

白鷹[町]【しらたか】

山形県中南部,西置賜(にしおきたま)郡の町。中心は長井盆地北部の荒砥(あらと)で山形鉄道の終点。かつては最上川舟運の河港として栄えた。最上川西岸の段丘上には桑畑が広く,荒砥は桑市でにぎわった。養蚕が行われるほか,米,野菜,果樹などを産し,畜産も行う。製造業が盛ん。157.71km2。1万5314人(2010)。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「白鷹」の解説

はくたか【白鷹】

兵庫の日本酒。酒名は、霊鳥といわれる白い鷹に由来し、王者の風格と気品をもつ「鷹」に清酒の清らかさを表す「白」を合わせて命名。大吟醸酒、純米大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒などがある。平成1、24、25年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「白鷹」は文久2年(1862)創業。所在地は西宮市浜町。

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