ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオタカ」の意味・わかりやすい解説
オオタカ
Accipiter gentilis; northern goshawk
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タカ目タカ科の鳥。ユーラシア大陸と北アメリカに広く分布し,林縁や浅い林に好んですむ。北方のものは,短距離の渡りをする。冬は単独で暮らしているが,雌雄とも春には前年の巣付近に戻り再びつがいとなる。日本では本州中部以北で繁殖する。イギリスでは,ふつうに繁殖していたが,狩猟鳥獣を捕獲するのでハンターに敵視されて激減した。全長48~62cm。雌のほうがひと回り大きい。羽色は,背面が暗褐色,腹面は白く細かい褐色の横斑がある。飛翔(ひしよう)は力強く軽快で,幅の広い翼と長い尾を自由に操って,木々の間を急旋回しながら飛ぶことができ,獲物を急襲する。また,枝に止まって待伏せをすることもある。鋭いつめで獲物をつかみ,くちばしで引き裂いて食べる。獲物はおもに各種の小型の鳥であるが,リス,キツネ,ノネズミなどもとる。巣は樹上の高所に小枝を積み重ねてつくり,5~6月ころ1腹3~4個の卵を産む。この種は古来から世界的に鷹狩りに使われてきた。日本でも,バン,キジ,カモ類,サギ類の猟に使われ,江戸時代にはツル類をもとらせた。英名は,ガン(gosは古い英語でgooseのこと)をとるタカを意味している。
執筆者:竹下 信雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
鳥綱タカ目タカ科の鳥。ヨーロッパの大部分、アジア中北部、中国の山地、日本、北アメリカ大陸の中部で繁殖し、冬はやや南へ移動するものもある。日本では全国的にみられるが、繁殖が知られているのは本州中部以北である。全長約54センチメートル、翼長約33センチメートル。成鳥の上面は青灰黒色で、下面は白地に黒い横斑(おうはん)がある。若鳥は上面が褐色で、下面は白地に黒い縦斑がある。平地から山地にかけて森林の多い場所にすみ、高い木の上に枯れ枝で巣をつくる。短い滑翔(かっしょう)と速い羽ばたきを交互にして力強く飛び、カモ、シギ、ハトなどを後ろから襲って足のつめでつかむ。古来鷹狩(たかがり)にもっとも多く用いられてきたが、昔はガンやツルまでとらえさせた。
[高野伸二]
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…鷹野,放鷹(ほうよう)ともいう。猛禽類のタカ(オオタカ,ハイタカ,ツミ),ハヤブサ(ハヤブサ,コチョウゲンボウ),ワシ(イヌワシ,クマタカ)などを馴養して,これらに常食の鳥獣を捕捉させ,それを遣(つか)い手がとりあげる間接的な狩猟法である。猟犬のように獲物を狩人の手元に持ち帰ることはない。…
※「オオタカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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