里村紹巴(読み)サトムラジョウハ

デジタル大辞泉 「里村紹巴」の意味・読み・例文・類語

さとむら‐じょうは〔‐ゼウハ〕【里村紹巴】

[1525ころ~1602]室町末期の連歌師大和の人。本姓松井氏か。号、宝珠庵・臨江斎。周桂里村昌休師事し、連歌第一人者となった。織田信長豊臣秀吉らとも交渉があり、明智光秀の「愛宕あたご百韻」に参加。著「連歌至宝抄」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「里村紹巴」の意味・読み・例文・類語

さとむら‐じょうは【里村紹巴】

  1. 室町・安土桃山時代の連歌師。本姓松村。周桂、昌休に師事。昌休死後、里村姓を名乗り、連歌界の第一人者として活躍多くの千句百韻がある。主著「連歌至宝抄」「源氏二十巻抄」。大永四~慶長七年(一五二四‐一六〇二

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「里村紹巴」の意味・わかりやすい解説

里村紹巴
さとむらじょうは

[生]大永4(1524).奈良
[没]慶長7(1602).4.12. 奈良
安土桃山時代の連歌作者。奈良一乗院の御小者松井昌祐の子。周桂,昌休に師事。本姓は松村氏。昌休より家を譲られて里村を姓とした。その後は独力修練。精力的な精進と,生来の豪胆磊落 (らいらく) なふてぶてしさと,包容力のある親分肌の性格とで,安土桃山時代の連歌壇の大立て者となった。天正 10 (1582) 年明智光秀反逆に先立ち光秀と連歌に一座して豊臣秀吉の吟味を受け,秀次の事件にも嫌疑を受け一時三井寺に蟄居を命じられた。古典注釈書『二十巻抄』『百人一首紹巴抄』,連歌作法書『出葉 (てには) 口伝抄』 (91) ,『連歌至宝抄』 (1627) ,式目去嫌書『式目秘抄』 (1587) ,歌詞注釈書『匠材集』 (1626) などの編著がある。 (→里村家 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「里村紹巴」の解説

里村紹巴 さとむら-じょうは

1525-1602 戦国-織豊時代の連歌師。
大永(たいえい)5年生まれ。里村北家の祖。里村昌休(しょうきゅう)らにまなび,連歌界の中心人物となった。昌休の没後,遺児昌叱(しょうしつ)を養育。豊臣秀吉,明智光秀ら武将や公家,高僧と交流し,のち豊臣秀次の事件に連座する。法眼。慶長7年4月12日死去。78歳。大和(奈良県)出身。本姓は松井。号は臨江斎,半醒子。著作に「連歌至宝抄」「源氏物語抄」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「里村紹巴」の解説

里村紹巴
さとむらじょうは

1525〜1602
安土桃山時代の連歌師
本姓は松井。奈良の人。織田信長・明智光秀・豊臣秀吉らの寵をうけた。門弟に松永貞徳がいる。著書に『連歌至宝抄』『富士見道記』など。子孫は代々連歌師として江戸幕府に仕えた。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「里村紹巴」の意味・わかりやすい解説

里村紹巴 (さとむらじょうは)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「里村紹巴」の意味・わかりやすい解説

里村紹巴【さとむらじょうは】

紹巴

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

防府市歴史用語集 「里村紹巴」の解説

里村紹巴

 戦国時代にもっとも優れていたと言われている連歌[れんが]師です。多くの公家や大名と交流がありました。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「里村紹巴」の意味・わかりやすい解説

里村紹巴
さとむらじょうは

紹巴

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の里村紹巴の言及

【紹巴】より

…室町・安土桃山時代の連歌師。本姓松井氏。臨江斎と号す。のちに里村北家の祖とされる。奈良の生れ。出自には不明な点も多い。周桂,昌休に師事し,連歌界第一の宗匠として活躍し,多くの百韻,千句をのこした。連歌論書に《連歌至宝抄》がある。また,三条西公条(きんえだ)らに二条派の歌学を学び,《源氏二十巻抄》《百人一首紹巴抄》《狭衣下紐(さごろもしたひも)》などの注釈書を著している。【小高 道子】…

※「里村紹巴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む