旋風に乗ってきて人を斬ったり,生血を吸うといわれる魔物。鎌できられたような傷をうけるが,痛みも出血も見られないという。広く各地に分布するが,とくに雪国に多く見られる。かまいたちは新潟や長野では悪霊や魔獣のしわざだというが,飛驒の丹生川地方では3人連れの神によるもので,先頭の神が人を倒し,2番目が刃物で切り,3番目が薬をつけていくと伝承している。また四国では墓地や野ざらしの鎌の化物だとされている。旋風そのものをカマカゼ,カマイタチと呼ぶ所もあり,かまいたちの傷は小旋風の中心にできた負圧の部分に触れたことによるのではないかと説明されている。しかし,旋風とイタチとがなぜ結びついたかは不明である。新潟県西蒲原郡の弥彦山と国上山の間の黒坂という所で転倒すると必ずこの害にあうといい,一方同県小千谷市片貝町のカマキリ坂には昔大カマキリがいて,この坂で転んだ者は鎌傷に似た傷を負わされて苦しんだと伝えている。カマキリを方言でカマイタチと呼ぶ例もあるから,両者に何らかの関係があるものと思われる。このように場所が一定している例のほかに,鎌をかついだり暦をまたいだりするとかまいたちにやられるという伝承もあり,その原因は一定していない。
執筆者:飯島 吉晴
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