翻訳|strategy
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
戦術の上位概念として、一般に師団やそれ以上の大戦闘単位の軍事行動を計画・組織・遂行するための通則をさす。国家戦略や企業戦略のように非軍事的な分野に応用されることも多い。
[編集部]
…第2次世界大戦の終末期に広島,長崎で使用された核兵器は,在来の兵器に比べてけたはずれの破壊力を持つために,旧来の戦略思想を一変させた。核兵器はその巨大な破壊力のために〈究極兵器〉と呼ばれ,その使用は人類の破滅につながるので,戦争はできなくなったと見るものまでいた。…
…それは自然の法則や社会的条件によって制約されたもので,各プレーヤーは自分のもつとりうる行動から,いくつかの行動計画を立てるのが普通である。この行動計画を戦略と呼ぶ。(3)時間要素と初期状態 ゲームが1回限りのものか,何段階にもわたって行われるものか,また終了時点が定まっているかなども,ゲームを定める重要な要素である。…
…〈戦法〉の語は古くからあり,一般には〈たたかい,戦争の方法〉〈戦闘,競技,勝負事などのやり方〉〈戦術〉という意味で使用されるが,旧日本軍の軍用語としては海軍で多用された。荻生徂徠の《鈐録(けんろく)》(1855)や《幕僚参謀服務綱領》(1873)に〈戦略〉の語とともに〈戦法〉の語が使用されているが,旧日本陸軍では,そののち西洋兵学の流入にともない,strategy,Strategie,stratégieおよびtactics,Taktik,tactiqueの訳語として〈戦略〉〈戦術〉の語が兵術用語として定着し,〈戦法〉の語は明治中期以降〈戦術〉とほぼ同義,あるいは〈戦術〉から行軍,宿営等にかかわる分野を除いた〈戦闘法〉の意味で慣用されてきた。陸軍ではこの語に〈兵を使用し戦を作すの方法〉(参謀本部《日本古戦法》1924)というような説明以外,特に定義したものはない。…
※「戦略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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