発色団 はっしょくだん chromophore
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 化合物が色をもつために必要と考えられている原子団のこと。 1876年にドイツの化学者ウィットが発表した有機化合物の発色に関する理論では、色をも…
もの‐わかれ【物別・物分】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 争いごとの決着がつかないままに別れること。また、話し合いなどがまとまらないままに終わること。[初出の実例]「松平・水越も、物別れに…
ローレンシウム lawrencium
- 改訂新版 世界大百科事典
- 周期表第ⅢA族に属する希土類元素のうちのアクチノイドの一つ。1961年5月カリフォルニア大学のローレンス研究室で,アメリカのギオーソA.Ghiorsoらが…
抗ヒスタミン薬 (こうヒスタミンやく) antihistaminics
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 歴史 化学構造 作用および適応症 副作用抗ヒスタミン剤ともいう。生体内アミンの一つであるヒスタミンの作用に拮抗する薬物。ヒス…
アンチモン antimony Antimon[ドイツ]
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 性質 製法 用途周期表第VB族に属する元素。アンチモニーともいう。古代エジプトでは硫化アンチモン(輝安鉱)が医薬あるいはまゆやま…
いっぱんいんしょくぶつ‐てんかぶつ【一般飲食物添加物】
- デジタル大辞泉
- 食品添加物の一つ。一般に食品として利用されているが、添加物としても使用できるもの。イカスミ色素、オレンジ果汁、寒天など。
はやり物は廃り物
- ことわざを知る辞典
- 流行する物は、爆発的に評判になって一時もてはやされるが、飽きられるのも早い。 [使用例] 流行りものは廃れる道理で、一時大繁昌の縛られ地蔵も三…
化学シフト かがくしふと chemical shift
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 化合物から得られる物理的信号が本来単一であるべきなのに、化合物中の電子や隣接する官能基などの影響を受けて、複数になったり信号がずれたりする…
ハロゲン族元素 はろげんぞくげんそ halogens
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 周期表第17族元素のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの五元素の総称。単にハロゲンともいう。一価の陰イオンとなりやすく、金属元素と典型的…
ジケトン じけとん diketone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 分子内に二つのケトンのカルボニル基をもつ化合物の総称。二つのカルボニル基の相対位置により、α(アルファ)-ジケトン(1,2-ジケトン)、β(ベータ)-…
テトラアルキル鉛 てとらあるきるなまり tetraalkyllead
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般式R4Pbで示される有機鉛化合物。四アルキル鉛ともいう。Rとしてはエチル基CH3CH2-、プロピル基CH3CH2CH2-、イソブチル基(CH3)CHCH2-などが知られ…
ウレイド
- 改訂新版 世界大百科事典
- (1)尿素(H2N)2COの水素1原子を除いて得られる1価の基H2NCONH-のこと。英語ではureido。カルバミドcarbamideともいう。(2)尿素(H2N)2COの水…
慢性ヒ素中毒症
- 知恵蔵
- 長期間ヒ素を摂取することにより起こるヒ素中毒症。森永ヒ素ミルク事件、土呂久鉱毒事件、笹ケ谷鉱毒事件、茨城県神栖町(現・神栖市)の地下水汚染な…
主原子価 シュゲンシカ principal valence, main valence
- 化学辞典 第2版
- A. Werner(ウェルナー)が,金属錯体の化学構造を説明するために用いた原子価の概念で,側原子価(副原子価)に対するもの.かれの原著論文(1893年)では…
ハンチ合成 ハンチゴウセイ Hantzsch synthesis
- 化学辞典 第2版
- ドイツの化学者A.R. Hantzsch(ハンチ)によって発見された,ピリジン,ピロール,チアゾールの誘導体の合成法.【Ⅰ】ピリジン合成:1モル量のアルデヒ…
ぶんし 分子
- 小学館 和伊中辞典 2版
- 1 〘物・化〙mole̱cola(女) ◇分子の 分子の ぶんしの molecolare 2 〘数〙numeratore(男) 3 (成員)elemento(男) ¶過激分子|elementi estre…
共役酸塩基対 きょうやくさんえんきつい conjugate acid-base pair
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ブレンステッド=ローリーの定義 (1923) によれば,酸とはプロトン H+ を放出する傾向のある化合物またはイオン。すなわちプロトン供与体である。塩…
ゆうき 有機
- 小学館 和伊中辞典 2版
- ◇有機的 有機的 ゆうきてき orga̱nico[(男)複-ci] ◇有機的に 有機的に ゆうきてきに organicamente ◎有機化学 有機化学 ゆうきかがく …
焼戻し (やきもどし) tempering
- 改訂新版 世界大百科事典
- 熱処理の一種。もともとは焼入れしたままでは硬すぎてもろい鋼を再び加熱して適当な硬さに戻すことをいったが,現在では一般に,焼入れによって得た…
メタクリル酸 めたくりるさん methacrylic acid
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 不飽和脂肪酸の一つ。α(アルファ)-メチルアクリル酸ともいう。1937年に開発されたアセトンシアノヒドリン法により、アセトンにシアン化水素を付加さ…
ベンゾイルフェニル尿素殺虫剤 べんぞいるふぇにるにょうそさっちゅうざい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 殺虫剤を化学構造に基づいて区分したときの分類の一つ。ベンゾイルフェニル尿素殺虫剤は、フェニル尿素がベンゾイル化(アシル化の一種)された基本…
ならわし‐もの(ならはし‥)【習物・慣物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 習慣となるもの。ならわしによってどのようにでもなるもの。[初出の実例]「人の身もならはしものをあはずしていざ心みんこひやしぬると〈…
リン phosphorus
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 元素記号P,原子番号 15,原子量 30.973761。周期表 15族,窒素族元素の1つ。天然にはカルシウムの第三リン酸塩の形で産出することが多い。リン鉱石…
塩化アンチモン えんかあんちもん antimony chloride
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アンチモンと塩素の化合物。三塩化アンチモン(塩化アンチモン(Ⅲ))、五塩化アンチモン(塩化アンチモン(Ⅴ))SbCl5などが知られている。 三塩化アン…
塩化クロム えんかくろむ chromium chloride
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- クロムと塩素の化合物。クロムの酸化数+Ⅱ、+Ⅲ、+Ⅳのものが知られているが、通常の条件では+Ⅲのものが安定である。(1)塩化クロム(Ⅱ)CrCl2 無水の…
塩基 エンキ base
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】歴史的には,水溶液中で水酸化物イオンOH-を陰イオンとして放出する化合物をいう(アレニウス塩基,酸塩基の理論).その水溶液は塩基性を示す.…
ニトロン ニトロン nitron, nitrone
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】nitron.C20H16N4(312.37).1,4-ジフェニル-3-アニリノジヒドロトリアゾールを穏やかに酸化して生成するメソイオン化合物.N″-アニリノ-N,N′-ジ…
化学ポテンシャル かがくぽてんしゃる chemical potential
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ある化学種i(単体または化合物)が混合物中に存在するとき、その化学種1モル当りの自由エネルギー(ギブス自由エネルギー)を化学ポテンシャルμiと…
ヒ素 ヒソ arsenic
- 化学辞典 第2版
- As.原子番号33の元素.電子配置[Ar]3d104s24p3の周期表15族非金属元素.原子量74.92160(2).安定核種が質量数75の同位体のみの単核種元素.ほかに60…
酸化数 (さんかすう) oxidation number
- 改訂新版 世界大百科事典
- 金属マグネシウム粉末を空気中で燃やすとマグネシウムMgは酸化されて酸化マグネシウムMgOになる。また金属マグネシウムに点火して塩素中に入れると,…
D-D ディーディー
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1,3-ジクロロプロペン 55%以上,1,2-ジクロロプロパン 20~25%,その他の類縁化合物を含む黄褐色液体の略称。植物の地下部に寄生する根こぶ線虫,…
プロントジル
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Prontosil ) ドイツの生化学者ドーマクが発見した、細菌に対する初の化学療法剤。苦みのある赤橙色の結晶。化学式 C12H13N5…
アンミン錯体 アンミンサクタイ ammine complex
- 化学辞典 第2版
- 金属原子にアンモニア分子がいくつか配位した錯体の一般名.アンモニア錯体ともいうが正式名称ではない.配位化合物の命名法では,配位子としてのア…
硫化炭素 リュウカタンソ carbon sulfide
- 化学辞典 第2版
- 二硫化炭素CS2が代表であるが,そのほか多くのものが知られている.多くは分子化合物であり,CxSy(x > y)のもの(たとえば,C3S2,C5S2,C4S)と,(x …
キレート滴定 (キレートてきてい) chelatometry
- 改訂新版 世界大百科事典
- EDTA,ニトリロ三酢酸(NTA),ウラミル二酢酸(UDA)などのキレート試薬を用いて行う滴定法。錯滴定の一つで,反応終点がきわめて明確なので,錯滴…
リプロセル
- 日本の企業がわかる事典2014-2015
- 正式社名「株式会社リプロセル」。英文社名「ReproCELL Incorporated」。化学工業。平成15年(2003)設立。本社は横浜市港北区新横浜。iPS細胞・ES細胞…
四エチル鉛 (しエチルなまり) tetraethyllead
- 改訂新版 世界大百科事典
- 有機金属化合物の一つで,テトラエチル鉛ともいう。化学式Pb(C2H5)4。沸点約200℃の無色の可燃性液体。水には不溶であるが炭化水素には可溶。猛毒で…
マナック
- 日本の企業がわかる事典2014-2015
- 正式社名「マナック株式会社」。英文社名「MANAC INCORPORATED」。化学工業。昭和23年(1948)「松永塩業組合」から分離独立し「松永化学工業株式会社…
村井真二 (むらい-しんじ)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1938- 昭和後期-平成時代の有機合成化学者。昭和13年8月24日生まれ。昭和62年阪大教授。のち奈良先端科学技術大学院大理事・副学長。ルテニウム触…
人工酵素 じんこうこうそ synzyme
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酵素の持つ基質選択性,反応特異性,高効率性など優れた機能をモデルとして,分子設計し,合成される触媒。天然の酵素よりも優れた安定性・経済性な…
アゾトメトリー あぞとめとりー azotometry
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アゾトメーター(窒素計)を用いる窒素定量法。アゾートazoteは窒素を表す用語としてフランスのラボアジエにより使われていたので、現在でも窒素に関…
硫黄細菌 いおうさいきん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 硫黄バクテリアsulfur bacteriaともいう。元素状硫黄および無機硫黄化合物を酸化する細菌、またはこの酸化反応によって炭酸同化を営み、化学合成なら…
塩化鉄 えんかてつ iron chloride
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 鉄と塩素の化合物。酸化数+Ⅱおよび+Ⅲの化合物、+Ⅱと+Ⅲの両方を含む化合物が知られている。(1)塩化鉄(Ⅱ)(塩化第一鉄) 自然鉄、隕石(いんせき…
オキソ酸 オキソサン oxoacid, oxo acid
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】無機化合物(oxoacid):酸素酸(oxygen acid),オキシ酸(oxyacid)ともいう.中心原子XにOが結合し,そのO原子の全部または一部にH原子が結合した…
光学異性 (こうがくいせい) optical isomerism
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一つの分子あるいは多原子イオンが,その鏡像体と重ね合わすことができないとき,それらはたがいに光学異性体であるといい,この1対を対掌体antipode…
合わせ物は離れ物
- ことわざを知る辞典
- もともと別な物を組み合わせて作った物は、いつか離れるときがくる。転じて、男女、特に夫婦の仲について、出会った者はいつ別れても不思議はないと…
C化学 (シーワンかがく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 C1化学のプロセス石油価格の急激な上昇によって,化学工業の原料資源を石油以外に転換し,多様化しようとする動きが1970年代後半から強まっ…
代替物・不代替物 だいたいぶつふだいたいぶつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 法律上、取引ないし権利の客体としての物を分類するに際し、民法は、動産・不動産、主物・従物、元物(げんぶつ)・果実を定めている(85条~89条)。…
ボラン
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ホウ素と水素の二元化合物,水素化ホウ素。 1912~36年の間に A.ストックにより,B2H6 ,B4H10 ,B5H9 ,B5H11 ,B6H10 ,B10H14 が合成された。今日…
ガンマ gamma
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- (1) 微小質量の慣用単位。記号はγ。 1γ は 10-6g=1μg 。 SIではない。 (2) 微小な磁束密度の慣用単位。地球物理学の分野で用いられている。記号はγ…