おお‐けが(おほ‥)【大怪我】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 事故にあって重い傷を負うこと。また、その傷。転じて、大きなあやまちを犯すこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
おお‐けみ(おほ‥)【大検見】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、代官が自ら村々を回って行なう検見。天領の検見は、代官所手代があらかじめ村々を検見しておき(小検見)、のち代官が再び検見…
おお‐ごま(おほ‥)【大駒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 将棋の駒で、飛車と角行をいう。[初出の実例]「飛車といったような大駒(オオゴマ)が危険にさらされると」(出典:蛙のこえ(1952)〈大宅…
おお‐さくらそう(おほさくらサウ)【大桜草】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 サクラソウ科の多年草。本州中部以北の高山の日当たりのよい湿地に生える。茎は地下茎となり地中をはう。普通は全体に短毛がある。葉は径…
おお‐さじ(おほ‥)【大匙】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きなさじ。〔蔭凉軒日録‐文明一六年(1484)一二月一七日〕② 料理に使う計量用のさじの一つ。ふつう、容量一五ミリリットルのものをい…
おお‐ざっしょ(おほ‥)【大雑書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 暦占書の一種。陰陽道にもとづいて、生活の諸々の指針などを民間用に平易に記述したもの。人間の行為・行動の吉凶を知る際の規準として、…
おお‐さび(おほ‥)【大皺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紙製の烏帽子で皺を大きく粗くよせ、黒漆塗りしたもの。⇔小皺(こさび)。[初出の実例]「扨くゎしゃ殿のめされうする烏帽子は、大さびざう…
おお‐ざんしょう(おほザンセウ)【大山椒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 植物「からすざんしょう(烏山椒)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕② 金銀の箔(はく)を約七ミリメートルか一〇ミリメートルの方…
おお‐しぼ(おほ‥)【大皺・大絞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 烏帽子、革などにつけるしわのあらいもの。⇔小しぼ。② 「おおしぼサントメ(大皺桟留)」の略。
おお‐しょうや(おほシャウや)【大庄屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおじょうや」とも ) 江戸時代、地方(じかた)役人の代官、郡奉行と、村の庄屋(名主、肝煎(きもいり))との中間にあって、数村また…
おお‐ぜに(おほ‥)【大銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 近世、一枚が一文銭何枚かに相当する貨幣の俗称。おおせん。[初出の実例]「『二本とられた事よ』『四文銭(オオゼニ)でか』」(出典:洒落…
おお‐そうどう(おほサウドウ)【大騒動】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大勢の者がさわぎたてること。たいへんな事件やもめごと。[初出の実例]「風雨の喧豗と大(ワウ)さうどうをなすも、瞬息の間にさっと猜て」…
おお‐だな(おほ‥)【大店】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな商家。大商店。[初出の実例]「大店をかぶって橋の手拭や」(出典:雑俳・柳多留‐八三(1825))
おお‐つうじ(おほ‥)【大通詞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代の職名。オランダ語通訳官の長官。だいつうじ。[初出の実例]「其年、大通詞は西善三郎といふ者参たり」(出典:蘭東事始(1815)…
おお‐つけ(おほ‥)【大付】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「つけ」は、みそをつけることの意 ) おおしくじりをすること。大失敗。[初出の実例]「あの時はおれもおほつけさ」(出典:洒落本・讚…
おお‐つたもみじ(おほつたもみぢ)【大蔦紅葉】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「いたやかえで(板屋楓)」の異名。
おおっ‐ぱら(おほっ‥)【大腹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 小さなことにこだわらない性質。ふとっぱら。② 妊娠して大きくなった腹。[初出の実例]「若衆が血道を上てさわいだ娘でも、直に大腹(オホ…
おお‐でき(おほ‥)【大出来】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) りっぱなできばえ。また、物事をりっぱにやってのけること。また、そのようなさま。大でかし。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の…
おお‐てんじょう(おほテンジャウ)【大天井】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一定期間の相場における頂点。
おお‐とね(おほ‥)【大舎人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒おおとねり(大舎人)
おお‐とびで(おほ‥)【大飛出】
- 精選版 日本国語大辞典
- 大飛出〈東京国立博物館蔵〉〘 名詞 〙 能面の一つ。神体を表わす脇能物・切能物の後ジテに用いる。大きな丸い目と、大きくあけた口、耳を持っており…
おお‐なめ(おほ‥)【大滑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 滑(なめ)が大形なことによる ) 馬具の名。唐鞍(からくら)、移鞍(うつしぐら)の鞍橋(くらぼね)の下に敷く下鞍の一種。ただつけ。なめ。…
おお‐にょうぼう(おほニョウバウ)【大女房】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 からだの大きい女性。おおおんな。[初出の実例]「大女房二十計の風情にて 縁の遠ひはどうぞ子細か〈西海〉」(出典:俳諧・物種集(1678))
おお‐にら(おほ‥)【大韮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「らっきょう(辣韮)」の古名。おおみら。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
おお‐はじ(おほはぢ)【大恥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ひどく面目を失うこと。大いに体面をそこなうこと。[初出の実例]「古之帝者地方千里、必居上游(りう)上游(ゆう)なんどと読ては、大はちを…
おお‐ばね(おほ‥)【大羽】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鳥類の羽毛の一種。成鳥の体を包む羽毛の大部分を占めるもの。皮膚に植わる羽柄からのびる羽軸と、その左右の羽板(羽弁)からなる。羽軸…
おお‐ひざ(おほ‥)【大膝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 足を組んですわること。あぐら。[初出の実例]「まん中にいたけたかに大ひさくしてそこへよれとも云ぬぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃…
おお‐ふかし(おほ‥)【大蒸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおぶかし」とも ) ふかしたサツマイモ。ふかしいも。[初出の実例]「大福餠(でへふくもち)や大(オホ)ぶかしをむしゃりむしゃりで居…
おお‐ぶせり(おほ‥)【大臥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ぐっすり寝入ること。大寝込み。熟睡。[初出の実例]「孤客枕は大ふせりをしては不可成ぞと云心也」(出典:江湖集抄(1561)下)
おお‐ふでかし(おほ‥)【大不出来】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 大きなしくじり。大失敗。おおふでき。[初出の実例]「あの子も大不出来(オホフデカ)しさ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)…
おお‐ぶるまい(おほぶるまひ)【大振舞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおふるまい」とも ) 大勢の客を招待しての盛大な宴会。大供応。[初出の実例]「二宮の御かた御ふくの御物にて大ふるまい御さたあり…
おお‐へびいちご(おほ‥)【大蛇苺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 バラ科の多年草。ヨーロッパ原産で観賞用として栽培される。茎は直立して高さ二〇~四〇センチメートルで全体に粗毛がある。葉は五~七の…
おお‐ぼうしょ(おほ‥)【大奉書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大判の奉書紙。縦約四〇センチメートル、横約五五センチメートルのもの。[初出の実例]「大奉書(アフホウショ)を用捨もなくつかはれ」(出…
おお‐ぼや(おほ‥)【大ぼや】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 大きな坊やの意味から ) だらしのないおとなを卑しんでいう語。[初出の実例]「大ぼやのひなはせっくにかいに出る」(出典:雑俳・川柳…
おおみ‐かど(おほみ‥)【大御門】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 )① 「門」の尊敬語。特に皇居の門。また、総門。[初出の実例]「『おほみかどはさしつや』など問ふなれば」(出典:…
おお‐みせ(おほ‥)【大店】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きい店。店構えが大きく、手広く商い、多額の取引のある店。[初出の実例]「本町にては一二を争ふ大廛(オホミセ)なりしが」(出典:滑稽…
おおみ‐ま(おほみ‥)【大御身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇のおからだ。おおみ。おおみみ。[初出の実例]「卜二御体一 辞曰、於保美麻」(出典:延喜式(927)一)
おおみ‐ま(おほみ‥)【大御馬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇などのお乗りになる馬。[初出の実例]「大御馬の 口抑(おさ)へ駐(と)め」(出典:万葉集(8C後)三・四七八)
おお‐みめ(おほ‥)【大眉目】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ふつうの容色。十人並の器量。[初出の実例]「顔よきは面(おもて)をあらはす、大(オホ)みめなるは物にてふかくつつむ物也」(出典:評判記…
おお‐むかで(おほ‥)【大百足】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 節足動物オオムカデ目に属する動物の総称。体長四~一三センチメートルとムカデ類の中では最も大形で、人の目に触れやすい。石や倒木の…
おお‐もうけ(おほまうけ)【大儲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 非常に多くの利益を得ること。⇔大損。[初出の実例]「あっそこに何人であるやらんが、得雋魚を大もうけをして、魚矼を窺てあるぞ」(出典:…
おおやま‐でら(おほやま‥)【大山寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 神奈川県伊勢原市にある真言宗大覚寺派の寺、大山寺(たいさんじ)の別称。
おお‐よろい(おほよろひ)【大鎧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 普通のものより大形の鎧。[初出の実例]「太りせめたる大の男の、大鎧は著たり、馬は大き也」(出典:平治物語(1220頃か)中)② ( 胴丸、…
コニオルク【大后】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 古代朝鮮語で、「コニ」は大の意、「オルク(またはオリク)」は夫人の意か ) 大后。正夫人。コンオルク。[初出の実例]「大后(コニヲル…
とうしん‐だい【等身大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人の身の丈(たけ)と同じ大きさ。等身。[初出の実例]「等身大(トウシンダイ)の幽霊の首に白い着物を着せたのが」(出典:百物語(1911)〈…
だいしょう‐じ(ダイセウ‥)【大小事】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大小の事柄。大事と小事。大事や小事。[初出の実例]「まめだちたる人には、ものいひにくし。うちとけたるけしきにつきてなむ、人はものは…
だい‐しょう【大升】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制以前の量の単位。大尺六尺四方を一歩としたとき、この単位面積からの収穫米。大尺は高麗尺(こまじゃく)と同じで、小尺(天平尺、今…
だい‐しょう(‥シャウ)【大祥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =だいしょうき(大祥忌)[初出の実例]「右将軍良納言、為二開府儀同三司左僕射一設二大祥斎一願文」(出典:性霊集‐六(835頃))[その他…
だい‐じょう【大掾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世以降、町人・職人のほか、人形細工師、操師(あやつりし)、浄瑠璃太夫などが受領して名乗った名誉称号。大掾・掾・小掾の三階級の一つ…
だい‐しょうり【大勝利・大捷セフ利】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大差をつけて勝つこと。大いに勝つこと。大勝。[初出の実例]「仏帝はオウストルリツの陸戦に大勝利を得たれども」(出典:西洋事情(1866‐…