おお‐ほんだ(おほ‥)【大本多】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 男性の髪の結い方の一つ。本多髷の形を大きくしたもの。明和・安永(一七六四‐八一)頃流行した。[初出の実例]「小春(こはる)のころ柳(や…
おお‐まゆ(おほ‥)【大眉】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 高眉をまゆ墨で大きく太くかいたもの。[初出の実例]「小児の大眉に鉄漿黒(かねくろ)也」(出典:太平記(14C後)二)
おおみ‐き(おほみ‥)【大御酒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 神、天皇などにさしあげる酒。[初出の実例]「白檮(かし)のふに 横臼(よくす)を作り 横臼に 醸(か)みし意富美岐(…
おおみ‐た(おほみ‥)【大御田】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 神社経営のための田地。御戸代(みとしろ)。[初出の実例]「おほみ田のうるほふばかりせきかけて井堰(ゐぜき)に落…
おおみ‐ふね(おほみ‥)【大御船】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇などのお乗りになる船。[初出の実例]「難波人 鈴船取らせ 腰なずみ その船取らせ 於朋瀰赴泥(オホミフネ)取…
おお‐めいぶつ(おほ‥)【大名物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 名物の一つ。茶器の名物で千利休以前に選定されたもの。主として東山時代に能阿彌などが選んだ唐物(からもの)が多い。[初出の実例]「今日…
おお‐もちあい(おほもちあひ)【大保合・大持合】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 相場が長い間小さな範囲での動きしかみせず、大きな騰落もないこと。〔新聞語辞典(1933)〕
おお‐もとゆい(おほもとゆひ)【大元結】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 元結の一種。ふつうの元結の上に、装飾用としておおいむすぶもの。
おお‐ものみ(おほ‥)【大物見】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くの兵を率いて敵の状況をさぐりに出ること。また、その人。[初出の実例]「板垣家中の侍を六十騎、歩者(かちもの)一人もそへず、大物見…
おおもん‐ぐち(おほモン‥)【大門口】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 遊郭の入り口の門のところ。特に、江戸新吉原の入り口。[初出の実例]「日本土堤(づつみ)を通りつつ、音に聞えし新吉原、大門口にぞ着きに…
おお‐よぎ(おほ‥)【大夜着】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 普通の夜着より大型の夜着。かいまき。[初出の実例]「身にあまるなさけの程を忘れめや いとしき君とねたる大よぎ〈良庵〉」(出典:俳諧・…
おお‐ろく(おほ‥)【大六】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大型の虫かご。⇔小六(ころく)
おお‐わかしゅ(おほ‥)【大若衆】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 成人の後も童形でいる者。[初出の実例]「朱の二た重緒のせったをはき、耳にタコのある大若衆」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)二)② 男…
おお‐わらい(おほわらひ)【大笑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 声高く笑うこと。[初出の実例]「輾然は大わらいしたことなり」(出典:玉塵抄(1563)三八)② ( 形動 ) ひどく人の物笑いになるさま。また…
まめ‐だい【豆大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 豆粒ぐらいの大きさ。[初出の実例]「其の豆大の眼孔に映じたる貧少なる閲歴を糊塗し」(出典:文明批評家としての文学者(1901)〈高山樗…
だい‐あんらく【大安楽】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。身心脱落して迷悟を離れた境界をいう。禅宗における仏祖正伝の坐禅が目指す境界。[初出の実例]「坐禅は習禅にはあらず、大安楽の法…
たい‐い【大異】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きなちがい。大きな相違。[初出の実例]「此故に鯛の名を冐す魚、八十余種に至る、然れども皆別類にして、形味共に大異なり」(出典:小…
だい‐うんが【大運河】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国の南北を結ぶ運河。秦・漢・南北朝時代に開鑿、隋の煬帝(ようだい)によって天津~黄河と淮水~揚子江が結ばれ、元の時代に杭州と天津を完全に結…
だいえ(ダイヱ)【大慧】
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒ちこつだいえ(癡兀大慧)
だいえい【大永】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「たいえい」とも ) 室町末期、後柏原・後奈良両天皇の代の年号。永正一八年(一五二一)八月二三日に戦乱天変などのため改元、大永八年(一五二八…
たいか【大夏】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 一 ] バルクを中心とする北アフガニスタンの、中国での呼称。漢代のバクトリア王国にあたるとされるが、紀元前二世紀、この国を滅ぼしたトハラの音…
たい‐が【大駕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天子を敬って、その乗り物をいう語。[初出の実例]「大駕車馬ぞ」(出典:史記抄(1477)一五)[その他の文献]〔後漢書‐輿服志〕
だい‐かく【大核】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ゾウリムシなどの原生動物繊毛虫類にある二つの核のうち大形の核。物質代謝に関係する。小形で、生殖に関係する核を小核という。
だい‐かっこ(‥クヮッコ)【大括弧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 括弧の一つ。〔 〕の形のもの。〔造本と印刷(1948)〕
だい‐がっこう(‥ガクカウ)【大学校】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① 学校教育法によらない各種学校の一つ。行政官庁の直轄の教育機関が多い。海上保安大学校、航空大学校、水産大学校、防衛大学校、…
たい‐ぎ【大偽】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 はなはだしいいつわり。大きなうそ。[初出の実例]「仁義は大道の廃(すたれ)たる処に出、学教は大偽(ギ)の起る時に盛也」(出典:太平記(…
だい‐き【大毅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 令制で一軍団(六〇〇人以上一〇〇〇人以下)の長官。兵士を検校し、戎具(じゅうぐ)を充備し、弓馬を調習し、軍陣を撫閲することをつかさ…
だい‐きこう【大気候】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 世界、諸大陸など、広い地域の気候。
だい‐さいいん(‥サイヰン)【大斎院】
- 精選版 日本国語大辞典
- 平安中期の歌人、選子(せんし)内親王のこと。円融天皇から後一条天皇までの五代にわたって賀茂神社の斎院を務めたところからの称。
だい‐し【大史】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制で、神祇官・太政官の主典(さかん)のうち、上位者の官名。太政官では、左・右に分かれていた。定員は左、右各二人。[初出の実例]「…
だい‐じょうだん(‥ジャウダン)【大上段】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 剣道で、刀を頭の上に高くふり上げて相手を威圧するかまえ。上段のかまえを強めた表現。おおじょうだん。[初出の実例]「傲然と構へてゐ…
だい‐せいもん【大誓文】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 決して間違いのないことを誓うこと。また、その誓いを表わすことば。[初出の実例]「おやがたづねてまいるとも、こがたづねてまいるとも、…
たい‐ぜん【大漸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 病気が次第に重くなること。特に、帝王の病気が大いに進むこと。[初出の実例]「階下枕席不レ安、殆至二大漸一」(出典:続日本紀‐天平宝字…
だい‐そう【大僧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 仏語。比丘のこと。沙彌に対していう。[初出の実例]「一者大乗大僧戒 制二十重四十八軽戒一、以為二大僧戒一」(出典:山家学生式(818‐8…
だいたい‐ちょう(‥チャウ)【大隊長】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 軍隊で、大隊を指揮・統率する司令官。佐官をあてる。〔五国対照兵語字書(1881)〕
だい‐だいひょう(‥ダイヘウ)【大代表】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一一回線以上の電話がある場合、きめられた一つの番号にかけると、自動的に空線を選んで着信される電話番号。
だい‐デュマ【大デュマ】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( デュマはDumas ) フランスの劇作家デュマ親子のうち、父のデュマ(デュマ‐ペール)のこと。
だい‐と【大斗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 社寺建築の枡組の中で、最下にある大きな斗(ます)。[初出の実例]「大斗は柱貫成と同し、幅は大柱太さと同し」(出典:匠明(1608‐10)門記…
だい‐はかせ【大博士】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制の明経博士(みょうぎょうはかせ)の別称。[初出の実例]「打まかせてはかせとばかり言へば、明経博士の事也。是を大博士といへり」(出…
だい‐はんにゃ【大般若】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ][ 一 ] 「だいはんにゃきょう(大般若経)」の略。[初出の実例]「大般若を写さむとし、願を建てて、現に善悪の報を得る縁」(出典:日本霊異記(…
たい‐ひつ【大筆】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな筆。[初出の実例]「梅千代墨すり大筆を染め」(出典:浮世草子・鬼一法眼虎の巻(1733)三)[その他の文献]〔晉書‐王珣伝〕② 立派な…
だい‐ぶ【大歩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 尺貫法の土地の面積の名。一段の三分の二。律令制では二四〇歩。太閤検地以後は二〇〇歩をいう。〔四民格致重宝記(1753)〕[初出の実例]…
だい‐ふけい【大不敬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 律に定められた罪名。八虐の一つ。大社をこわす、即位の時に諸社に奉る大幣・神宝、もしくは天皇の使用する物を盗む、天皇の神璽(しんじ…
だい‐べん【大弁・大辯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大変すぐれた弁舌。能弁。達弁。〔荘子‐斉物論〕
たい‐ぼう【大謀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きなはかりごと。大きい事をしようとする計画。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「此大謀を企つるものも」(出典:日本開化小史(18…
だいみょう‐ご(ダイミャウ‥)【大名子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大名の子のように、おうような人。
たい‐ゆう(‥イフ)【大邑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな都市。[初出の実例]「不下走二通都大邑一周二旋賢士大夫之間一、観中風俗之美、人物之雅上者、郷俗之習、終身不レ除」(出典:童子…
だい‐ゆうせい(‥イウセイ)【大遊星】
- 精選版 日本国語大辞典
- ① =だいわくせい(大惑星)② 水星・金星・地球・火星・木星・土星の六星。[初出の実例]「水星・金星・火星・木星・土星〈以上を五星と云ふ。又これ…
だい‐わくせい【大惑星】
- 精選版 日本国語大辞典
- 水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の八惑星の総称。狭義には木星・土星・天王星・海王星の四惑星をさす。大遊星。
だい‐きょう(‥ケウ)【大教】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 如来の教法。仏教。[初出の実例]「震旦に仏法盛にして大教を崇む」(出典:今昔物語集(1120頃か)六)