オルガノン
- 百科事典マイペディア
- 〈道具〉〈手段〉〈器官〉を意味するギリシア語。アリストテレスの論理学著作の総称として用いられ,後世でも思弁的な学問を支える〈道具〉としての…
デ・エンテ・エト・エッセンチア De ente et essentia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 『存在と本質について』の意で,トマス・アクィナスの著書の一つ。 1254~55年頃の作。小著ではあるがトマスの形而上学ないし存在論を知るうえで重要…
驚き おどろき surprise
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 予期しない事態の突然の出現に伴う強い一時的情緒。プラトン (『テアイテトス』) とアリストテレス (『形而上学』) は,驚きから哲学が始るとした。…
デメトリオス(古代ギリシアの哲学者) でめとりおす Demetrios(Phalereus) (前350ころ―?)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアの哲学者、政治家。アテネのファレロン区出身。アリストテレスの弟子で、紀元前317年マケドニアのカッサンドロスによってアテネの支配者…
トレンデレンブルク とれんでれんぶるく Friedrich Adolf Trendelenburg (1802―1872)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの哲学者。1837年以後ベルリン大学教授。1846年ベルリン・アカデミー会員、1847~1871年同会哲学歴史部会幹事。歴史学派に属して、ヘーゲル学…
出隆 (いで-たかし)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1892-1980 大正-昭和時代の哲学者。明治25年3月10日生まれ。昭和10年母校東京帝大の教授となる。26年辞職して東京都知事選に立候補(落選)。アリス…
アンティオキア学派 (アンティオキアがくは)
- 改訂新版 世界大百科事典
- シリア地方の町アンティオキアを中心に展開された,3世紀後半~5世紀前半の神学の伝統で,アレクサンドリア学派のロゴス・キリスト論に対立するキリ…
ギヨーム(ムールベーカの) Guillaume de Moerbeke 生没年:1215ころ-86ころ
- 改訂新版 世界大百科事典
- フランドル出身のドミニコ会士。1272-78年まで教皇の礼拝堂付き司祭および聴罪司祭を務め,78年コリント大司教に任ぜられ没するまでその要職にあった…
カタルシス
- 百科事典マイペディア
- 〈純化〉〈浄化〉〈排泄〉などを意味するギリシア語。アリストテレスが悲劇の機能を論じて,〈観客に感情のカタルシスをもたらすこと〉(《詩学》)…
帰納【きのう】
- 百科事典マイペディア
- ギリシア語エパゴーゲー,ラテン語インドゥクティオに由来する英語inductionなどの訳。〈帰納的推理〉〈帰納法〉とも。演繹(えんえき)の対。幾つかの…
秘教的 ひきょうてき esoteric
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 公教的に対する語。原語はギリシア語で,esoは「内部の」の意。もと秘法について「奥義に達した」意から,ピタゴラス学派,プラトン,アリストテレス…
第一者 だいいっしゃ to prōton
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ト・プロトンともいう。存在論的意味における第一者はプラトンではただ一度イデアと同義に使われ (『第2書簡』) ,プロチノスではすべてのものの始源…
タウレルス Taurellus, Nicolaus
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1547.11.26. モンベリアール[没]1606.9.28. アルトドルフドイツの哲学者,医学者。テュービンゲンで学び,その後医学を修めた。二重真理説に反対…
質料【しつりょう】
- 百科事典マイペディア
- ギリシア語ヒュレ,ラテン語materia,英語matterなどの訳。形相(イデア,エイドス)に対する。プラトンでは,イデアによって形や構造を与えられる無…
目的論【もくてきろん】
- 百科事典マイペディア
- 英語teleology(ギリシア語telos〈目的,終極〉からのC.ウォルフによる造語teleologiaに由来)などの訳。事象を目的と手段の連関ないし合目的性の下…
スコット Michael Scot
- 改訂新版 世界大百科事典
- 12世紀後半から13世紀前半にかけて,アラビア学問の移入に寄与したイギリス人グループの一人。生没年不詳。スコットランド出身。当時すぐれたアラビ…
プロット ぷろっと plot
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 小説、劇、長詩などの筋立て、構成のこと。普通、ストーリー(物語)の展開の意に用いられるが、ストーリーが内容の時間的経過による発展、展開を表…
アルケー archē
- 改訂新版 世界大百科事典
- ギリシア語で,始まり,起源を意味する語。はじめイオニア学派の哲学者たちの間で,宇宙万有が生成してくるところの,〈原初的要素〉の意味に用いら…
ca・tar・sis, [ka.tár.sis]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [女] 〘単複同形〙1 カタルシス,浄化作用.Para Aristóteles, la catarsis era efecto purificador que la tragedia produce en los especta…
ストラトン Stratōn 生没年:?-前270ころ
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代ギリシアの哲学者。ランプサコス出身。リュケイオン(ペリパトス学派の学園)においてテオフラストスに学び,師の没後,同学園の学頭を継承した…
ギリシア哲学史(年表) ぎりしあてつがくしねんぴょう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 前古典期(ソクラテス以前)B.C.624ころ タレス生まれる(イオニア学派)B.C.610ころ アナクシマンドロス生まれるB.C.585ころ アナクシメネス生まれ…
うに【海=胆/海=栗】
- デジタル大辞泉
- 1 ウニ綱の棘皮きょくひ動物の総称。殻は半球形・円錐形・円盤形などで、表面は栗のいが状のとげに覆われ、とげの間から細い糸状の管足を出して運動…
ラベソン・モリアン Jean Gaspard Félix Lacher Ravaisson-Mollien 生没年:1813-1900
- 改訂新版 世界大百科事典
- フランスの哲学者,行政官。アリストテレスの影響下に,シェリングらと呼応しつつ,デカルト以来200年の機械論的宇宙観に対して生命論的宇宙観を展開…
デメトリオス(ファレロンの) Dēmētrios
- 改訂新版 世界大百科事典
- ギリシアのアッティカの港ファレロンPhalēron生れの学者,政治家。生没年不詳。アリストテレスの弟子で哲学的業績で知られる。アレクサンドロス大王…
サイモン ブラックバーン Simon Blackburn
- 現代外国人名録2016
- 職業・肩書哲学者国籍英国生年月日1944年学歴ケンブリッジ大学経歴ケンブリッジ大学で哲学を修め、オックスフォード大学フェロー兼チューター、ノー…
し‐がく【詩学】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 詩を作ること。詩の作り方を学ぶこと。[初出の実例]「李攀龍の選集せし唐詩選、詩学において、字々千金、至極の宝にて候」(出典:蛻巖先…
Arísútótéresu tetsúgaku, アリストテレスてつがく, アリストテレス哲学
- 現代日葡辞典
- A filosofia aristotélica [de Aristóteles].
ギルベルトゥス・ポレタヌス Gilbertus Porretanus 生没年:1076-1154
- 改訂新版 世界大百科事典
- フランス名はジルベール・ド・ラ・ポレGilbert de la Porrée。初期スコラの神学者,哲学者。ポアティエに生まれ,シャルトルのベルナールに学んで,…
配分的正義 はいぶんてきせいぎ dianemētikon dikaion; justitia distributiva
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスに由来し,トマス・アクィナスのラテン語への翻訳と注解によってスコラ学に定着した正義の分類の一つ。交換的 commutativa正義に対置…
アキリニ Achillini, Alessandro
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1463.10.29. ボローニャ[没]1512.8.2. ボローニャルネサンス期イタリアの哲学者,医師。ボローニャで学び,教えた (一時期はパドバ) 。当時の代…
フラカストロ ふらかすとろ Girolamo Fracastoro (1478―1553)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イタリアの医者、詩人であり、諸学に通じた人文学者。スカリジェルやコペルニクスらと交わり、パウルス3世の侍医としてトレント公会議に参加した。詩…
クセノクラテス Xenokratēs 生没年:前396か395-前314
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代ギリシアの哲学者。黒海沿岸のカルケドンに生まれ,プラトンのアカデメイアに学んだ。師の没後,アリストテレスらとともに小アジアに赴いたが,…
ガザーリー al-Ghazzāli
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1058〜1111イスラームの哲学者・神学者。ラテン名アルガゼルイランのホラサーンの生まれ。セルジューク朝に仕え,バグダードのニザーミーヤ学院の神…
属性 ぞくせい attributum; attribute
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 存在者の本質的で恒常的な特性をいう。アリストテレスは属性が実体と不可分であるとし,スコラ哲学では全知全能などが神の内的属性とされた。これを…
ピエトロ・ダバノ ぴえとろだばの Pietro d'Abano (1257―1315)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イタリアのアバノ生まれの医学者、哲学者。パドバで最初の教育を受け、コンスタンティノープル(現、イスタンブール)などに滞在したのち、1300年こ…
ミントゥルノ みんとぅるの Antonio Minturno (?―1574)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イタリアの人文学者。パドバのアリストテレス主義者としてカンパネッラと並び称せられ、とくに詩学を論じた。ラテン語による『詩人論』De poeta(155…
アテナイ人の国制 アテナイじんのこくせい Athēnaiōn Politeia; Constitution of Athens
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- (1) ギリシアのクセノフォンの作とされるが,実際は前 430年頃アテネの寡頭政治家の書いた小論。アテネの国家制度の称賛の陰に民主制とアテネ帝国主…
アレクサンドロス
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Aleksandros ) マケドニア王。フィリッポス二世の子。少年時代アリストテレスの教えを受け、二〇歳で王となる。ギリシア諸都市を平定した後ペルシ…
ピタゴラス学派 ピタゴラスがくは Pythagoreans
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 前6世紀前半クロトンでピタゴラスにより創設された宗教的学問的教団。清浄な生活と学問の研鑽を目的とし,きびしい戒律と固い団結を有していたといわ…
ろんり‐がく【論理学】
- デジタル大辞泉
- 正しい思考過程を経て真の認識に達するために、思考の法則・形式を明らかにする学問。伝統的なものはアリストテレスによって体系化され、スコラ学に…
アルビノス Albinos
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 2世紀頃のギリシア,プラトン主義の哲学者。ガイオスの弟子。プロートス・テオス (第一の神) とヌース (理性) とプシュケ (霊魂) を明白に区別した。…
合目的性 (ごうもくてきせい)
- 改訂新版 世界大百科事典
- ある事物が一定の目的にかなった仕方においてあること。アリストテレスは,合目的性を事物一般のあり方を解き明かす基本概念の一つとみなし,〈目的…
理想主義 りそうしゅぎ idealism 英語 idéalisme フランス語 Idealismus ドイツ語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ある究極目的あるいは価値の実現を目ざし、どこまでも努力していく精神態度をいう。また、人間性の限りない完成可能性を信じ、最高の人格的価値を実…
イスラム哲学 (イスラムてつがく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラム哲学とは,イスラム教徒の哲学的業績全体を指して,近代のイスラム研究者がつけた名称である。イスラム世界にはファルサファ(哲学)という…
アレクサンデル・ハレシウス Alexander Halesius
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1170/1185[没]1245.8.21. パリイギリス出身のフランスのスコラ学者,フランシスコ会修道士。パリ大学で神学を講じ,Doctor irrefragabilis (反駁…
スコラ学【スコラがく】
- 百科事典マイペディア
- 中世キリスト教世界に成立した学問の総称で,英語ではscholasticism(〈学校における学問〉が原義)。哲学のみならず神学,法学,自然学などを包摂す…
天文対話【てんもんたいわ】
- 百科事典マイペディア
- 正確な標題は《プトレマイオスとコペルニクスの二大世界体系についての対話》。ガリレイの著。1632年フィレンツェで出版。ガリレイを代弁して地動説…
パナイティオス ぱないてぃおす Panaitios (前185ころ―前109)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアのストア派の哲学者。ロードス島に生まれ、アテネとローマで教えた。プラトンとアリストテレスの思想に傾倒して初期ストア派の教説を大…
青木 巌 アオキ イワオ
- 20世紀日本人名事典
- 昭和期の哲学者 慶大教授;上智大教授。 生年明治33(1900)年10月5日 没年昭和48(1973)年1月11日 出生地大阪府 学歴〔年〕慶大予科卒,ミズーリ大学(…
生気論【せいきろん】
- 百科事典マイペディア
- 英語vitalismなどの訳。生命現象の説明に物理化学的法則以外の,生物独自の因子の存在を考える立場。活力論ともいい,機械論に対する。古くはアリス…