さんぱい‐きゅうはい(‥キウハイ)【三拝九拝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三拝の礼と九拝の礼。② 何度も繰り返し礼拝して、敬意をあらわすこと。転じて、何度も頭をさげて人に物事を頼むこと。[初出の実例]「御…
さんばん‐げいこ【三番稽古】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 相撲で、実力が同じくらいの力士同士が、勝負に関係なく、何番も続けて稽古すること。
さんびゃく‐や【三百屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんびゃくだいげん(三百代言)[初出の実例]「番頭を失敗(しくじ)って三百屋になったのが」(出典:搦手から(1915)〈長谷川如是閑〉…
さんびゃく‐やす【三百安】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「祖母(ばば)育ちは三百やす」の略。「少し安っぽい」の意 ) 祖母に甘やかされて育った者は、成人してからも、わがままで常の人より人…
さんぶ‐いち【三分一】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ある一つにまとまったものを三つに分けたうちの一つ。三分の一。さんぶんいち。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「三分一(さんブイ…
さん‐ふきょ【三不去】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国古代および日本の令制で、妻を離婚できないとする三つの条件をいう語。妻に帰る家のない場合、妻が舅姑(しゅうと)の喪を果たした場合…
さんへいほう‐の‐ていり(サンヘイハウ‥)【三平方定理】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 連語 〙 平面幾何学の定理の一つ。直角三角形においては、斜辺の平方は他の二辺の平方の和に等しいというもの。ピタゴラスの定理。
さんぼん‐ねじ(‥ねぢ)【三本螺子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ねじの種類の一つ。三つのねじ山のあるねじ。② 武具の指物(さしもの)の一つ。竿の先にねじ状のもの三本をとりつけたもの。三本螺子②〈武…
さんまい‐がた【三枚肩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 二人でかつぐのを二枚肩などというのに対して ) 一挺(ちょう)の駕籠(かご)を三人でかつぐこと。三枚。三人回し。三人輿(こし)。[初出の…
さんまい‐じき【三枚敷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 畳三枚を敷くこと。また、それだけの広さ。狭い家のさまにいう。[初出の実例]「竹の柱を立て、藁ふきの三枚敷きに、雨露は凌げ共」(出典…
さんみん‐しゅぎ【三民主義】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 孫文によって提唱された政治理念。中国同盟会の綱領(一九〇五)にとりいれられ、やがて中国国民党の指導理論となった。国内の諸民族の平…
さんみん‐さん【三眠蚕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 孵化(ふか)してのち、三回の脱皮を行なって、繭をつくる蚕。小形で、繭も少なく実用的でない。普通に飼育されている四眠蚕に対していう。
さん‐もんじょう(‥モンジャウ)【三問状】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、鎌倉・室町幕府の訴訟手続で、訴人が第三回目に提出した訴状。また、三回の訴状をもいう。三箇度の訴状。三問。[初出の実例]「而自…
さんれい‐そう(‥サウ)【三礼草】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「かわぢしゃ(川萵苣)」の異名。〔薬品手引草(1778)〕
ごしょう‐さんじゅう(ゴシャウ‥)【五障三従】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「じゅう」は「従」の慣用音 ) ( 「三従」は、女性が未婚のときは父に従い、結婚した後は夫に従い、夫が死ねば子に従うこと ) 五障と三…
さまや‐ぎょう(‥ギャウ)【三摩耶形・三昧耶形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんまやぎょう(三摩耶形)[初出の実例]「夫そとばは金剛薩埵、かりに出化してさまやぎゃうを行ひたまふ」(出典:車屋本謡曲・卒都婆…
さん【三】 の 板((いた))
- 精選版 日本国語大辞典
- 中世、甲冑の部分名。兜の錏(しころ)または鎧の胴や袖などの威(おど)しつけの板の上から三枚目の部分。中板。[初出の実例]「清国が冑の三の板よりす…
さん【三】 の 松((まつ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 能舞台の橋懸(はしがかり)の前にある三本の松のうち、揚幕(あげまく)寄りの松。[初出の実例]「しづしづと・越すは二の松三の松」(出典:雑俳・あし分…
さんたい‐もんだい【三体問題】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天体力学の一分野。三個の物体が、万有引力で引き合っている場合の運動を明らかにする研究。二体問題はニュートンによって解かれたが、三…
さんだい‐きゃくしき【三代格式】
- 精選版 日本国語大辞典
- 平安時代、嵯峨天皇の弘仁年間(八一〇‐八二四)、清和天皇の貞観年間(八五九‐八七七)、醍醐天皇の延喜年間(九〇一‐九二三)の三代にそれぞれ編纂…
さんだい‐そうでん(‥サウデン)【三代相伝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 祖父以来三代にわたって伝えること。祖父以来、あい伝えて仕えること。また、その物事。[初出の実例]「此刀と申すは、木曾義仲の三代さう…
さんだいえん【三台塩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 雅楽の曲名「さんだいのきゅう(三台塩急)」のこと。三台。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
さんだん‐がまえ(‥がまへ)【三段構】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物事をするのに、失敗や故障の場合を考えて、三段階の備えをすること。
さんてい‐かいせん(‥クヮイセン)【三帝会戦】
- 精選版 日本国語大辞典
- =アウステルリッツのたたかい(━戦)
さんとう‐じゅうやく(‥ヂュウヤク)【三等重役】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 経営はまかされていても資本の実権はない重役。また、小規模の会社のため、たいした実権を持っていない重役。昭和二六年(一九五一)、源…
さん‐とうじょう(‥タフジャウ)【三答状】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、鎌倉・室町幕府の訴訟手続で、訴人の提出した三回目の訴状に対する論人(被告)の第三回目の陳状。また、三回の陳状をもいう。三箇…
さんとう‐れき【三統暦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国の太陰太陽暦。前漢の太初暦を綏和二年(前七)劉歆(りゅうきん)が増補整理した暦法。この暦法には惑星現象や日月食の予報推算などが…
したさき‐さんずん【舌先三寸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =したさんずん(舌三寸)[初出の実例]「舌さき三寸で生きていた口舌の徒のあいだに」(出典:鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉二)
じゅうさん‐かいだん(ジフサン‥)【十三階段】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 台上まで階段が一三段であるところから ) 絞首台の異称。
じゅうさん‐ぞく(ジフサン‥)【十三束】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 両手で交互につかんで一三を数える長さ。ふつう矢箆(やがら)の長さをはかる呼称。[初出の実例]「十三束取ってつがひ、能引(よっぴい)てひ…
じゅうさん‐ぶつ(ジフサン‥)【十三仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。亡者の法事を修する初七日から三十三回忌まで一三回の追善供養に、本尊とする一三の仏と菩薩をいう。すなわち、不動秦広王(初七日)・釈迦初…
じゅうさん‐もんぜき(ジフサン‥)【十三門跡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 一三の門跡。輪王寺・妙法院・聖護院・照高院・青蓮院・梶井宮(三千院)・曼珠院・毘沙門堂・円満院(以上天台宗)・仁和寺・大覚寺・勧修寺(以上…
じゅうさん‐や(ジフサン‥)【十三夜】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① 陰暦の毎月一三日の夜。② 特に、陰暦九月一三日の夜。この夜は、八月十五夜の月に次いで月が美しいといわれ、「のちの月」と呼び…
しちさん‐おうどう(‥ワウドウ)【七三黄銅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銅七、亜鉛三の割合からなる黄銅。展延性が大きい。板、管などに加工される。
しのび‐さんじゅう(‥サンヂュウ)【忍三重】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 下座音楽の一つ。三重の一つで、暗やみでの静かな探り合いに用いる。「忠臣蔵」五段目や「鈴ケ森」などにある。[初出の実例]「しかけの地…
くまの‐さんしゃ【熊野三社】
- 精選版 日本国語大辞典
- 和歌山県南東部、熊野地方にある本宮、新宮、那智の三つの神社。本宮は田辺市本宮町本宮の熊野本宮大社、新宮は新宮市の熊野速玉大社、那智は那智勝…
こぬか‐さんごう(‥サンガフ)【小糠三合】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① わずかな財産のたとえ。[初出の実例]「わが名はまだきたてる入むこ 恋すてふこぬか三合(さんガウ)やもたざらん〈一次〉」(出典:俳諧・…
きゅうちゅう‐さんでん【宮中三殿】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 皇居内にある賢所(かしこどころ)・皇霊殿・神殿(旧八神殿)の総称。いずれも吹上御苑の東南部にあって、中央に賢所、西方に皇霊殿、東方…
はる‐さんばん【春三番】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 春さき、桜を散らす南風。春最初の春一番、桜の咲くころの春二番に対していう。② 小寒から穀雨に至る八気二十四候の初めの三候に吹く風…
みつば‐あけび【三葉通草】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アケビ科のつる性落葉低木。各地の山野に生え、他物に巻きついて伸び上がる。アケビに似ているが葉は三枚の小葉からなり、各小葉は広卵形…
み‐なのか【三七日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =みなぬか(三七日)[初出の実例]「なき人の三七日(ミナノカ)も、はや過させ」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二)
みます‐つなぎ【三升繋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 市川団十郎の家紋である三升の形をつなぎあわせてつくった模様。三升。[初出の実例]「当世流行するものは〈略〉三舛繋(みますツナキ)親和…
みけ‐ねこ【三毛猫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 白・黒・茶の三色の毛のまじった猫。[初出の実例]「内の子飼の三毛猫」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)中幕)
みそ‐もじ【三十文字】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三〇の音節。また、それを表記する三〇の仮名文字。[初出の実例]「そのうた、よめるもじ、みそもじあまりななもじ」(出典:土左日記(935…
みちかぜ【三千風】
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒みついみちかぜ(三井三千風)
みちとせ【三千歳】
- 精選版 日本国語大辞典
- 歌舞伎所作事。清元。河竹黙阿彌作詞。清元お葉作曲。本名題「忍逢春雪解」。明治一四年(一八八一)東京新富座初演。歌舞伎脚本「天衣紛上野初花」…
みっか‐あらい(‥あらひ)【三日洗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ふつかあらい(二日洗)
みっか‐コロリ【三日コロリ】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「コロリ」はコレラの意。発病後三日程で死ぬというところから ) コレラの異称。[初出の実例]「三日ころりと称する病流行せり」(出典:…
みっか‐てんか【三日天下】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「みっかでんか」とも。明智光秀が織田信長を倒してからわずか一三日で豊臣秀吉に倒されたところから ) 光秀のとった天下の短かったこ…
だい‐さんさい【大三災】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。世界が壊滅する壊劫の最後に起こるという火災・水災・風災の三つの天災。火災には初禅天までが焼失し、水災には第二禅天も流失し、…