日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
オイラー(Ulf Savante von Euler)
おいらー
Ulf Svante von Euler
(1905―1983)
スウェーデンの生理学者。ストックホルム大学カロリンスカヤ研究所医学部を1930年に卒業、母校で研究を続け、1939年に生理学教授。スウェーデン王立学士院会員。1966年からノーベル財団総裁。1946年に副腎(ふくじん)から分泌されるノルアドレナリンを発見、その生理作用の研究から、この物質が交感神経の伝達物質であることを確認した。この研究によってアクセルロッド、カッツとともに1970年にノーベル医学生理学賞を受賞した。1929年にノーベル化学賞を受賞したオイラー・ケルピンは彼の父である。
[宇佐美正一郎]
[参照項目] |
| | | |