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ベルヌーイ ベルヌーイBernoulli

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベルヌーイ
Bernoulli

スイスのバーゼルの家系で,多くのすぐれた数学者と科学者を出した。彼らは W.ライプニッツ微分積分学を発展させ,これを力学,流体力学,光学,確率論などに適用し,17世紀後半および 18世紀の物理科学の発展に大きく貢献した。特にすぐれた業績を残したのはヤーコプ Jakob (1654.12.27.バーゼル~1705.8.16.バーゼル) ,弟のヨハン Johann (1667.7.27.バーゼル~1748.1.1.バーゼル) ,ヨハンの次男のダニエル Daniel (1700.1.29.フローニンゲン~82.3.17.バーゼル) である。ヤーコプもヨハンも父の意に反して数学者になった。ヤーコプは 1687年にバーゼル大学の数学教授,ヨハンは 95年から 1705年までオランダのフローニンゲンで数学を教え,兄の死後バーゼルで同教授職についた。ヤーコプは微積分学を用いて,落下曲線,懸垂線,変分法などの研究を行い,『推測の技術』 (1713) を著わして確率論に貢献した。この書のなかで,有名なベルヌーイ数をはじめ,順列組合せ大数の法則などが論じられている。ヨハンも微積分学を用いて曲線の長さや面積,微分方程式,光学,航海法などについて考究した。しばしば兄と同じ問題を考察することがあり,このため兄弟の間に摩擦が生じ,公然と激論を戦わすことが多かった。またヨハンはニュートンとライプニッツとの間に生じた,微積分学の発見者に関する論争でライプニッツを熱心に弁護したことで有名である。ダニエルは医学,哲学,論理学をバーゼルその他で学び,ペテルブルグ科学アカデミーの教授職を経て,32年バーゼル大学教授。 38年彼の名を不朽にした『流体力学』を著わし,流体力学の基礎定理の一つであるベルヌーイの定理を発表した。 25年から 49年まで,天文学,重力,潮の干満,海流などの問題でフランスの科学アカデミーから 10度に及ぶ賞を受賞した。また,確率論にも多くの業績がある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ベルヌーイ(Bernoulli)

(Jakob ~)[1654~1705]スイスの数学者。弟ヨハンとともに微積分学の成立に貢献、微分方程式の求積法などを発展させた。死後出版された「推論術」には大数の法則やベルヌーイ数が含まれ、確率論の実質的な出発をなす。
(Johann ~)[1667~1748]スイスの数学者。の弟。兄から数学を学び、ともに最速降下線問題・懸垂線問題などを解き、微積分学の成立に貢献。講義録「無限小解析」は世界最初の微積分学の体系。
(Daniel ~)[1700~1782]スイスの物理学者・数学者。の次男。父とともに流体力学を確立、ベルヌーイの定理を発表。弦の振動を数学的に研究し、関数概念の確立や熱伝導論に道を開いた。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

ベルヌーイ

スイスの理論物理学者。数学者Johann Bernoulliの子。初め医学,のち数学を学び,1725年ペテルブルグ大学教授,1733年バーゼル大学教授。微積分学,確率論,振動論,流体力学などを研究,著書《流体力学》(1738年)にベルヌーイの定理を発表。
→関連項目気体分子運動論トリチェリの定理流体力学

ベルヌーイ

スイスの数学者。1687年バーゼル大学教授。ライプニッツの微積分学を充実,発展させ,等時曲線等周問題等を研究,大数の法則を立てて確率論を体系化した。→ベルヌーイ(Johann)

ベルヌーイ

スイスの数学者。Jakob Bernoulli(ベルヌーイ)の弟。1695年フロニンゲン,1705年バーゼル各大学教授。兄とともに微積分学の発展に貢献,関数functioの語,重力加速度の記号gを導入,微分方程式,最短時降下線等を研究。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ベルヌーイ【Bernoulli】

〔Daniel B.〕 (1700~1782) スイスの物理学者・数学者。の子。流体運動や弦の振動の数学的研究を行い、「流体力学」を著してベルヌーイの定理を発表した。
〔Jakob B.〕 (1654~1705) スイスの数学者。の兄。極座標を考案。懸垂線・対数螺線・連珠形など平面曲線に関する研究を行う。ベルヌーイ数の発見や大数の法則の確立でも知られる。
〔Johann B.〕 (1667~1748) スイスの数学者。の弟。兄と協力し、積分学・微分方程式を研究。最速降下線の問題を解き、変分法を発展させた。

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