ハカ(英語表記)Jaca

デジタル大辞泉 「ハカ」の意味・読み・例文・類語

ハカ(〈マオリ〉haka)

マオリ族民族舞踊もと戦闘に際して、味方士気を高めたり相手を威嚇したりするために踊られた。現在では結婚式葬儀などでも披露される。
ラグビーで、オールブラックスニュージーランド代表チーム)が行うウオークライのこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ハカ」の意味・わかりやすい解説

ハカ
Jaca

スペイン,アラゴン地方ウエスカ県にある都市。人口約1万2000。アラゴン川に近く,スペインとフランスを結ぶピレネー山脈縦断路の入口に位置する。1035年に成立したアラゴン王国最初首都で,11世紀の半ばに建てられた聖堂は,スペインで最初のロマネスク様式といわれる。サンチアゴへの巡礼路も当地を通過している。当地の駐屯部隊の将校共和制を求めたハカの蜂起(1930年12月)は失敗したが,共和制を支持する世論の火に油を注ぐ結果となり,第二共和国(1931-39)成立の契機となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

知恵蔵mini 「ハカ」の解説

ハカ

ニュージーランドの先住民族マオリが戦いの前に行っていた伝統的な踊り。手を叩き、足を踏み鳴らして叫ぶことから、英語でウォークライ(鬨の声)とも呼ばれる。相手を威嚇し、自らを鼓舞するこの舞は、戦士たちの士気を高め、体を備えるのに重要な役目を果たしていた。現在ではニュージーランドの一般的な民族舞踊となっており、歓迎式典、結婚式、葬儀などで披露される。また、ラグビーニュージーランド代表(オールブラックス)が試合前に踊ることでも知られている。

(2013-7-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハカ」の意味・わかりやすい解説

ハカ
Jaca

スペイン北東部,アラゴン州,ウエスカ県の町。ピレネー山脈南麓,フランス国境近くに位置する。前 194年ローマ属領。 716年ムーア人に占領されたが,760年キリスト教徒によって奪還され,11世紀にアラゴン王国の最初の首都となった。 11世紀の大聖堂,16世紀の城塞などが現存する。農産物の交易がおもな経済活動で,サラゴサからフランスのポーへの鉄道が通じる。人口1万 624 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハカの言及

【アラゴン】より

…地方経済にとってエブロ川は重要であるが,水資源の利用をめぐってカタルニャとの間に係争が絶えない。アラゴンの起源は,ウェスカ山岳地帯のハカの住民が8世紀にイスラム勢力を撃退したときに生まれたアラゴン伯領である。1035年ラミロ1世はハカに遷都し王国を築いた。…

※「ハカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android