デジタル大辞泉
「幾」の意味・読み・例文・類語
いく【幾】
[接頭]名詞に付く。時には形容詞に付くこともある。また、接尾語が付いて副詞をつくることもある。
1 数量の不明・不定の意を表す。「幾人」「幾日」
2 数量の多い意や年月の長い意を表す。「幾千万」「幾千代」「幾久しく」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
いく【幾】
〘接頭〙 主に名詞の上に付く。時には形容詞の上に付くこともあり、また、この形に接尾語が付いて副詞をつくることもある。
① 数、量、時間、程度などが不明あるいは不定であることを表わす。いくらかの。どのくらいの。どれほどの。
② 数、量、程度などの多いこと、はなはだしいことを表わす。いくらもの。多くの。
③ 「いく」と複合してできた名詞または副詞に
助詞「も」が付き、その下に否定の語がきた場合は、その名詞または副詞のあらわす数、量、程度などが、たいしたものではないことを示すことがある。どれほどの。たいした。
※
万葉(8C後)八・一五五五「秋立ちて幾
(いく)日もあらねばこの寝ぬる朝開
(あさけ)の風はたもと寒しも」
[補注]本来、数詞として不定数を表わす。単位となるような数詞、十
(そ)や千
(ち)など、また
助数詞「つ」「日
(か)」「年
(とせ)」「人
(たり)」など、およびこれに類する名詞などがつく。あるいはまた、接尾語「ら」「だ」「ばく」などを伴って副詞をつくる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報