庶幾(読み)ショキ

デジタル大辞泉 「庶幾」の意味・読み・例文・類語

しょ‐き【庶幾】

[名](スル)心から願うこと。
「縁に遇えばすなわ庸愚ようぐ大道を―し」〈露伴・二日物語〉
[類語]願うこいねが望む求める欲する念ずる念願する願望する希求する希望する切望する切願する熱望する熱願する思う

そ‐き【庶幾】

[名](スル)しょき(庶幾)」に同じ。
「これ―するところの合戦なり」〈太平記・三四〉

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精選版 日本国語大辞典 「庶幾」の意味・読み・例文・類語

しょ‐き【庶幾】

〘名〙
① (「庶」「幾」はともにこいねがうの意) 望み願うこと。いちずに希望すること。
菅家文草(900頃)七・未旦求衣賦「於是庶幾至人之无夜夢。髣髴君子之有調飢
※後鳥羽院御口伝(1212‐27頃)「この一様、すなはち定家卿が庶幾する姿なり」 〔春秋左伝‐襄公二六年〕
② (「庶」「幾」はともに近いの意) きわめて似ること。近似すること。
語孟字義(1705)上「而就二家之説之、伊川之説、自庶幾於一陰一陽之謂道之旨」 〔易経‐繋辞下〕

そ‐き【庶幾】

〘名〙 こいねがうこと。望みねがうこと。しょき。〔名語記(1275)〕
雑談集(1305)三「心あらむ人愚老が心を知て、如説行学庶幾(ソキ)する所也」

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普及版 字通 「庶幾」の読み・字形・画数・意味

【庶幾】しよき

こいねがう。また、ちかい。目的とする状態に近い。〔孟子、梁恵王下〕王の樂(がく)を好むこと甚だしければ、則ち齊國は其れ庶(ちか)きか。

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