沈着(読み)チンチャク

デジタル大辞泉 「沈着」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ちゃく【沈着】

[名・形動](スル)
落ち着いていて、物事に動じないこと。また、そのさま。「沈着行動
底にたまって固着すること。「色素沈着する」
[類語]でんとどっしりどっかとどっかり冷静平静悠揚悠然泰然綽然しゃくぜん自若悠悠浩然腰を据える太っ腹堂堂正正堂堂毅然落ち着く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沈着」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ちゃく【沈着】

〘名〙
① 沈殿して付着すること。
ドン・キホーテ(1944)〈中村光夫〉一「おそらく血管に沈着する石灰質のように」
② (形動) 落ち着いて物に動じないこと。落ち着きのある態度をとるさま。
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「鎮着にして才智ある少年なりとて蒸気火焚きの手伝に命じたり」 〔朱子語類学‐四〕
③ (「ちんぢゃく」とも) ある物事にひどく執着すること。はまりこむこと。
日葡辞書(1603‐04)「アクニ chingiacu(チンヂャク) スル」

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普及版 字通 「沈着」の読み・字形・画数・意味

【沈着】ちんちやく

おちつきがある。沈重。清・燮〔県署中、舎弟墨に与ふ、第五書〕は沈着痛快を以て最と爲す。左左伝)・(周)・(離)騷・杜(甫)の詩・韓()の、是れなり。是の他の一枝一の好處は、六君子本色に非ず。

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