悠悠(読み)ユウユウ

デジタル大辞泉 「悠悠」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ゆう〔イウイウ〕【悠悠】

[ト・タル][文][形動タリ]
はるかに遠いさま。限りなく続くさま。「悠悠たる大空」「悠悠たる時の流れ」
ゆったりと落ち着いたさま。「老後悠悠と暮らす」「悠悠たる面持ち」
十分に余裕のあるさま。「悠悠と間に合う」
[類語](1渺渺渺茫茫茫/(2物静か温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフト婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしいしみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛悠然悠長悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのどかのんびり屈託無い自然体でんとどっしりどっかとどっかり冷静沈着平静泰然綽然しゃくぜん自若腰を据える太っ腹堂堂正正堂堂毅然広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおよう大らかおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく開豁かいかつ闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆雅量大量泰然自若肝が据わる腹が据わる/(3容易簡単容易たやすわけ無いくみやす楽楽易易いい易易やすやす・軽く・難無く苦も無くちょろい簡略簡易あっさり手っ取り早いやすいらく手軽手軽い造作ない軽い生易しいイージー朝飯前楽勝お茶の子お茶の子さいさい河童かっぱたなごころを返す労せずして赤子の手をひねるお手の物事も無げ心静か穏やか温和物静かおとなしやか安らか安穏のんどりむざむざ軽軽かるがる無造作手も無く見す見すまんまと平易軽易安易物ともせずすんなりすいすい首尾良くちょいちょいちょちょいのちょい

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精選版 日本国語大辞典 「悠悠」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ゆうイウイウ【悠悠】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 遠くはるかなさま。限りないさま。長く久しいさま。
    1. [初出の実例]「悠々三界猛火常流、杳々五道毒網是壮」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. [その他の文献]〔詩経‐邶風・終風〕
  3. ゆったりとおちついたさま。
    1. [初出の実例]「朗詠叢辺立、悠々忘日斜」(出典菅家文草(900頃)五・牡丹)
    2. 「風おもむろに浪あらそはず、悠々たる春光、其興いふばかりなし」(出典:俳諧・蕪村文集(1816)夢説)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・車攻〕
  4. 数の多いさま。
    1. [初出の実例]「歴歴衆星皆掩輝、悠悠万象不形」(出典:文華秀麗集(818)下・和滋内史秋月歌〈桑原腹赤〉)

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普及版 字通 「悠悠」の読み・字形・画数・意味

【悠悠】ゆうゆう(いういう)

憂えるさま。もの思うさま。はるかなるさま。唐・高適〔封丘県〕詩 我は本(もと)孟(まうしよ)の野(や)に漁樵(ぎよせう)す 一生、自(おのづか)ら是れ悠悠たるなり

字通「悠」の項目を見る

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