正正堂堂(読み)セイセイドウドウ

デジタル大辞泉 「正正堂堂」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「正正堂堂」の意味・読み・例文・類語

せいせい‐どうどう‥ダウダウ【正正堂堂】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「孫子‐軍争」の「無正正之旗、無堂堂之陣」から )
  2. 軍隊などの、陣容が整い意気盛んなさま。
    1. [初出の実例]「武田氏の兵は正々堂々以て敵に向ひ、而して奇兵一隊急に其間に突出す」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
  3. 態度が正しく立派なさま。公明正大で卑怯な手段をとらないさま。
    1. [初出の実例]「可厭(いや)だ。正々堂々(セイセイトウトウ)でなくては」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉五)
    2. 「自分は不相変正々堂々たるものである」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉一)

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四字熟語を知る辞典 「正正堂堂」の解説

正正堂堂

軍隊の陣容が整っていて勢いが盛んな様子。転じて、ひきょうなことをせず、りっぱである様子をいう。

[活用] ―たる・―と・―として。

[使用例] 自分は相変わらず正々堂々たるものである。俯仰して天地に恥ずる所なき大丈夫である[石川啄木*雲は天才である|1906]

[使用例] あたしをまるでスパイだとでも思っているのね。正々堂々としてもらいたいわ。あたしはあなたの妻だったのよ[金達寿*後裔の街|1946~47]

[解説] 「正正」は正しく整っている様子。「堂堂」はりっぱでいかめしい様子。

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