デジタル大辞泉
「熊川」の意味・読み・例文・類語
コモガイ【熊川】
《〈朝鮮語〉》高麗茶碗の一。口縁が反り返り、高台が大きく、見込みの底に鏡とよばれる円形のくぼみがある。真熊川・鬼熊川などに分けられる。朝鮮半島南東部の港、熊川から積み出されたための称といわれる。
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コモ‐ガイ【熊川】
〘名〙 (Gom-gai)⸨コモガエ⸩
高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種。一六世紀ごろに焼成されたもので、胎土
(たいど)は
紫色で粗く釉
(うわぐすり)は
灰白色、
縮緬皺(ちりめんじわ)がある。口辺は反
(そ)り返り、茶溜りに鏡といっている円形のくぼみがあり高台は大きい。作調によって鬼熊川・真熊川、紫熊川などに分ける。名称はこの種の茶碗が朝鮮の
釜山に近い港、熊川
(コモガイ)から積出されたことによるという。
熊川茶碗。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
熊川
くまがわ
蛇尾川の支流で、延長二九・六キロ、流域面積五三・九平方キロ。上流部は巻川ともよばれ、山間を出てまもなく合流する小巻川に対し、大巻川とも称する。百村地内の黒滝山(一七五四・一メートル)に源を発して南東に流れ、那須野ヶ原で伏流し、約二〇キロ下流の今泉(現大田原市)で蛇尾川に合流するまで平常は流水がない。大雨が降ると濁流が流れ、度々洪水を起こし、上流の肥沃な土が沿岸に堆積した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
世界大百科事典(旧版)内の熊川の言及
【上中[町]】より
…古くから開けた地で,4~5世紀の古墳が多く,西塚,上の塚,中の塚,上船塚,下船塚の5基の前方後円墳は史跡に指定されている。交通の要衝にあり古代から京都との交流が盛んで,若狭街道沿いの熊川は宿場町として発展,江戸時代には小浜藩の口留番所が置かれた。現在も街道筋は往時の面影を残している。…
※「熊川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」