表看板(読み)オモテカンバン

デジタル大辞泉 「表看板」の意味・読み・例文・類語

おもて‐かんばん【表看板】

劇場正面に掲げる、出演者名や演目名などを書いた看板
世間に対して掲げる名目。「低利金融を表看板にして詐欺を働く」
[類語](1看板立て看板立て看プラカード金看板一枚看板/(2名目口実隠れみの表向き美名綺麗事大義大義名分錦の御旗仮託かこつける託するよそえる盾に取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「表看板」の意味・読み・例文・類語

おもて‐かんばん【表看板】

〘名〙
① 劇場などの正面に掲げる看板。俳優または上演内容に関する事を示す。
※評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)二「おもて看板(カンバン)より移りて中間(なかま)の仕組(しぐみ)をあらそひ」
② 世間に対して示す主な名目。
開化入口(1873‐74)〈横河秋濤〉三「虱も殺さないが如来本願だと表看板(オモテカンバン)を張出してから」
③ 表面だけの体裁
大道無門(1926)〈里見弴遠雷「ひどいやりくりで、どうやらかうやら表看板だけはったんだからね」

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