出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
中国、明(みん)代の戯曲。55齣(せき)(幕)。湯顕祖(とうけんそ)の作。一名「牡丹亭(ぼたんてい)」。杜麗娘(とれいじょう)が夢のなかで青年柳夢梅(りゅうむばい)と出会い、花園の牡丹亭で契りを交わす。また柳夢梅も麗娘を夢にみて、慕わしく思うが、現実には会えないままに、麗娘は恋煩いのあげく他界する。しかし思慕の情は変わらず、亡魂が夢梅のもとに通い続け、ついに墓中より回生することができて、現世でめでたく夫婦になる、というのが大筋。湯顕祖は羅汝芳(らじょほう)や李贄(りし)から強い影響を受け、人間の真実の姿、男女の愛情を強調しようとしたが、未婚の男女の私通を正当化するのは、社会の倫理道徳の通念に反することであるので、まず夢のなかの場面を設定し、2人の幸福が現世で実現することを観客が期待するよう巧みに筋を運ぶ。夢と現実、幽界と明界との交錯した構成をとり、これを典雅で美麗な文字で綴(つづ)った。恋愛至上主義の文学というべく、青年男女の喝采(かっさい)を浴び、明代戯曲の最高傑作に推されている。
[岩城秀夫]
『岩城秀夫訳『還魂記』(『中国古典文学大系53 戯曲集 下』所収・1971・平凡社)』
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